働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

夢見る男子は現実主義者 6

夢見る男子は現実主義者 6 (HJ文庫)

《あらすじ》
ついに愛華の心に大きな変化が? もどかしさ最高潮!!
問題だらけの文化祭で実行委員として翻弄される愛華。
それを見て覚悟を決めた渉は、培った能力をフル活用して解決に当たる。
そのモチベーションがどこからくるのか、誰のために頑張っているのか、愛華に問われた渉はほんの少し、自ら戒めた心を解く。
そして渉のいまだ冷めぬ気持ちと言葉を受けた愛華は……
「お疲れさま、渉」───好き、かも。
ついにふたりの関係に大きな転機が訪れる⁉


同じクラスの美少女・夏川愛華に恋い焦がれていた佐城渉は現実を見て適切な距離を取ろうとした。
同じクラスの男子である佐城渉から距離を取られた夏川愛華は嫌われたと勘違いをしてしまい焦り始める。
両片想いですれ違い、恋を諦め始める者、諦めきれない者が過ごす学生生活。
季節は学生たちにとっての年間行事の一つである文化祭。実行委員として参加する愛華と部外者であるはずの渉だけど、問題だらけの実行委員会の実態の存在、惚れた女の子の窮地を知る渉。
メリットも何もなく、自ら面倒ごとに首を突っ込んでまで解決に奮闘する動機の根底がただ愛華の窮地を何とかしたい、ただそれだけ。
両片想いの愛華と渉のラブコメをこれまで様々なテーマで描いてきたこのシリーズのなかでのついに二人の関係に大きな転機をもたらすことになる、そんな1冊に感じました。
主人公とメインヒロインを主軸にした学園ラブコメ作品ですけれど、これまでは二人がなかなかくっつかないのにじれったさを感じる側面もありましたが、難儀な二人のラブコメをじっくりと煮込んだ面白さがとても素晴らしいものに思えてきました。

長期シリーズ作品のなかでもおすすめのラブコメなのでぜひとも読んでみてください。

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