働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

異世界図書館へようこそ

異世界図書館へようこそ (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
就活に失敗した寺沢優一は、ある日、異世界ペルムに廃館前の図書館と共に召喚され高圧女王リーネから“強制労働”を命じられてしまう。「ユーイチ、この世界で生きたければ図書館とアナタに価値がある事を証明してみなさい!」本や図書館、興味なし。勤労意欲もありません。しかし、女騎士ベルと共に様々な種族の問題と向き合う内に次第に注目され始め!?あなたの悩み、本の力で解決します!!本と図書館が織りなす異世界ビブリオファンタジー、開館!

図書館をまるごと異世界に転移させられたことで、もともと使用目的のあった土地を突然現れた謎の建物に占拠されたことを理由に国の女王から強制労働を命じられ、国の利益になる成果をあげなければいけない状況に立たされる主人公の寺沢優一。

異世界ファンタジーに図書館まるごと転移させたらどんなことになるのか。
日本の現代文明が積み重ねてきた知識の宝庫なだけに、異世界の様々な種族たちの悩みを解決できる方法が『図書館』という場所にあるという情報が知れ渡っていく。ひっきりなしに訪問者が現れては様々な悩みが飛び出してきて、異世界人の要望にある蔵書を提供する図書館の管理業務の日々。そんな日常を描いた作品でした。

そしてこの作品を読んでいて思うのは、異世界ものの鉄板だと『異世界に転移してきた現代人が凄い!』ありていに言えば『異世界チート』は主人公に風向きがあたると思っていたのだけれど、読み進めるとどうにもそうじゃないらしい。ドワーフがチート過ぎる!! 図書館の蔵書に記された技術レベルを再現できるだけのチート種族なだけに、『異世界図書館』の活躍でとんでもないことになってて爆笑したww
まさかドワーフが異世界チートするラノベだとは思いませんでした。