《あらすじ》
自分たちよりも早く異世界に転移していた弟の直樹と再会し、新たなパーティで旅に出た風音たち。腕試しに出場した大闘技会を着々と勝ち上がるなかで、風音はこのゲームそっくりの異世界と、“プレイヤー”と呼ばれる存在の秘密の一端に触れることになった…。果たして風音たちは元の世界に戻る手がかりを掴むことができるのか!?コミカライズも決定の第2回なろうコン大賞グランプリシリーズ最新刊!
風音の有する倒した魔物の能力を奪う特赦な能力が、強力な魔物との激戦を潜り抜けるたびに段階的に強くなることでその後の冒険をよりいっそう派手に盛り上げてくれる。ゴーレムメイカーの能力が旅の長距離移動に使う便利な乗り物から野宿に使う簡易施設に至るまでバリエーションに富んでいて、常に『まのわ』ならではのコミカルな光景にあふれていて、旅の移動で疲弊しているとは思えない和気あいあいとした掛け合いが面白い。習得したスキルが風音の個性のように活躍して、『犬の嗅覚』が本来は敵の存在や距離を感知するためのスキルだったはずなのに、パーティーメンバーの夜の情事でかました臭いまでかぎつける武器になったり。
軽く見積もっても、パーティーメンバーの身を削ってまでこんなネタを投下してくるラノベって他にないよね。そのうえで自分よりも年下の風音に対して一発かましただいの大人が土下座して許しを請う……、滑稽以外の何物でもないな。
作品のメインである『ゲームそっくりの異世界』から脱出するための方法を探すための旅の道中で起こるコミカルな展開のキレ味がヤバすぎて、このまま異世界かr帰らないで永遠にダラダラと過ごしてもらいたい。もっと面白いことをぶちかましてください。