《あらすじ》
塾へ向かう際に突然意識を失った亮。
失った意識の中で、彼は女神と名乗る存在から彼女を信仰している民を救ってほしいと頼まれる。
そして女神は「そのための力をあなたに与えた」と告げ姿を消す。
意識が戻った彼は見たことのない異世界に召喚されており、隣には現代日本から呼ばれた鈴森皐月という少女が倒れていた。
科学者の卵である皐月は、異世界においても現代の科学の知識を使ったアイテムを生み出していく。
彼らが召喚されたのはクロノス王国。この国は今内乱の真っただ中にあった。
二つに割れたクロノス王国に再び平穏を取り戻すため、王女フローラに召喚された亮と皐月は戦乱の渦に巻き込まれていくことに……。
だが、周辺諸国も“英雄”たちを召還していた——。二人は、前田慶次、ナポレオン、松永久秀、柳生十兵衛、水戸光圀といった来訪者たちと相まみえることになるが——。
戦略×戦略! 己の信条を賭けた英雄大戦が今幕を開ける!!
異世界各国で召喚された偉人たちが時代を超えて集結して繰り広げられる世界大戦。
武力を行使して敵陣を駆け抜けていく者もいれば、権謀術数に長けて情勢を俯瞰して指揮する者、科学の知識を使ったアイテムを生み出して先進的な技術を取り入れる者。
各国の偉人たちが女神から授かった“スキル”を行使して異世界という舞台で派手に活躍する展開が激熱ですね。
ただでさえ歴史に名を遺す功績と武勇を持つ人間たちが異世界ファンタジー舞台に上がることで“スキル”の恩恵を受けて立ち振る舞うわけですから、戦いのスケールが桁違い過ぎる。
一言で表すなら『歴史上の偉人の夢のコラボレーション』。一癖も二癖もある奴らが自国を勝利に導くために手を取り合いひとつの目標に突き進むので、各人の異なる特異分野が相乗効果的にいかんかく発揮されていました。
戦いの形成も敵対する偉人の未知の“スキル”を前に、常に予断を許さない緊迫した展開が続いていて、異世界ファンタジーの良さと偉人たちの大戦を題材にした良さがしっかりと活かされていて素晴らしい作品でした。