働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

銀色の月は夜を歌う

銀色の月は夜を歌う (講談社ラノベ文庫)

《あらすじ》
音楽性の違いによるメンバー脱退のため、あっさりと廃部になってしまった軽音部。その最後のメンバーだった朝比奈悠は、駅前でストリートライブをしていたところ、かぐやと名乗る少女に突然ライブのサポートを頼まれる。そのステージ上で圧倒的なパフォーマンスを見せたかぐやに惚れ込んだ悠は、翌日ふたたび出会った彼女にバンドの結成を申し出るが、断られてしまう。失意の悠にかぐやが明かした真実は―彼女の正体は、生徒会副会長の真面目な少女、宮古真尋の別人格ということだった。かぐやのことを諦めきれない悠は、彼女の心の壁をなんとか越えようとするが…!?月のような少女とまっすぐな少年が紡ぐ、爽やかな青春バンドストーリー!

宮古麻尋が別人格の“かぐや”を生み出すに至った過去とは……。やがてひとつの人格に統合され消滅する“かぐや”を巻き込み、刹那的なバンドを結成して青春をささげる物語。音楽に全力で取り組む少年少女の熱意が音色になって響き渡り、聴衆たちを魅了して歓喜にあふれたときのステージの光景にはとても感動しました。

兎にも角にも、副人格が外的要因によるストレスからの自己防衛機能でしかないので、二重人格を軸にした物語の終着点はやがて消滅する運命というのは概ね決定事項であることだと思います。かぐやの人格が現れるのは日没の時間帯のみ。限られた時間しか共有できない人格ではあるけれど、主人公の朝比奈悠が彼女の期待に応え、バンドを結成するにまで口説き落とし、創作活動という名のデートに出かけたり、本当に様々なことがありました。かぐやという本来存在しえないキャラクターへの感情移入が深く強くなるほど、これまでどおり音楽を楽しく演奏する日々を過ごしてもらいたいと思わされます。

それと自分の年代的に、文化祭・学園祭を目標にして何かに励む若者の姿がひたすらに眩しくて、さらに男女が惹かれあい感動的な青春を送る光景は狂おしいほど心にグサッと刺さります。
何故、自分はもっと部活に励まなかったのか。こんなに青春を謳歌できる環境が学校に備わっているのであれば、全力で取り組むべきでした。今、この感想記事を書きながらメッチャ反省してます。

銀色の月は夜を歌う (講談社ラノベ文庫)

銀色の月は夜を歌う (講談社ラノベ文庫)