《あらすじ》
初恋だった同級生と、まさか家族として暮らす日がくるなんて――。
朝比奈日向。同級生で、生徒会長で、向日葵の女神と呼ばれる少女。
そんな彼女に初恋をしてたのだけど、ある日俺と日向が母親違いの姉弟だったってことが明らかになって……。
「おかえり。ご飯なら出来てるから、一緒に食べよ?」
その日から失恋と引き換えに初恋相手の同級生――そして姉である日向と二人暮らしすることになった。
そんなある日、俺は隣に住む幼馴染の少女・小夜月乃から、好きだと告白される。
日向のことが忘れられない俺に、月乃はそれでもいいと甘えてきて……!?
同級生/幼馴染と恋人になるかもしれないいちゃいちゃラブコメ!
初恋の相手だった同級生の朝比奈日向とある日突然、義理の姉弟として暮らすことになった……。
想いを告げることもなく失恋し、胸に秘めた感情をなるべく押し殺し、“家族”としての関係を築こうとするなかで生じる葛藤。
朝起きれば、初恋の相手と一緒に暮らしていることを認識する。
朝食は初恋の相手の手料理を振る舞われる。
昼食は初恋の相手の弁当を持参して食する。
義理の家族となり生活が一変してから、日向へ抱いていた恋愛感情に少しずつ折り目を付け、新たな関係に気持ちを向けていこうとする主人公の複雑な心境とどれだけ頭では理解してはいても、好きだった女の子と一緒に生活しているなか、ふとした瞬間にドキッとさせらたときに押し寄せてくる寂寥感がとにかく切なくてしかたがないです。
ラブコメテイストだけれどひとつまみの不健全な要素がじわじわと染み渡ってくるタイプの作品でした。
主人公と初恋だった同級生が家族になる一方で、隣に住む主人公と幼馴染みの女の子・小夜月乃からは真剣に好きだと告白されることに……。
主人公の日向への恋心を知っていて、義理の姉弟になったこと知り、一緒に暮らしていることも知る月乃が、それでも好意を寄せて慕ってくれる関係。
ーーもし、嫌なら、ただの幼馴染みに戻ることも辞さない。
どこまでも健気で主人公想いの月乃の情愛がチラつくたびにエモさがこみ上げてきます。
この三角関係のラブコメ劇がどんな結末を迎えることになるのか。続きが楽しみです。
弥生志郎さんの作品はやっぱり素晴らしいです。