働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 15

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者15 (講談社ラノベ文庫)

《あらすじ》
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』と敵対しているバハイラム王国で、天変地異が連続して起き始める。バハイラムの軍人・アマテナとクラーラは、そんな異変の只中で、ミュセルの母親・ファルメルと会い、彼女が『先見』、一種の預言能力を発動するところに立ち会う。預言はなんと「シンイチが来れば!この事態は収まります!」というものだった。かくして、オタク文化交易会社“アミュテック”の総支配人・加納慎一と毎度おなじみのメンバーは、またしてもバハイラムへと赴くことに。ただ、今回はマジでファンタジー世界全体の命運がヤバそう!!

オタク文化交易会社“アミュテック”によるエルダント帝国と日本の文化交流も長期シリーズ作品の軌道に乗り、世界の天変地異、異世界へと続く門の秘密、ミュセルやペトラルカとの恋の行方も詰めに入ってきて、着々と結末に向かいつつある流れ。
加納慎一への好意の行く末も、ミュセルたちの包み隠さないアプローチを仕掛けるのを境に、可愛さにもよりいっそう拍車がかかってきていて微笑ましいものを見る目になる。それを肴に茶々を入れてくるヒカルさんと美埜里の中立ポジションのキャラクターが「ハーレムクソ野郎、いっそのこと一夫多妻制に行きやがれ!」をアシストしている雰囲気もあって、この落としどころの見えないラブコメがさらに楽しめてくる。
日本ならいざしらず、異世界の文化に従えば成人年齢も引き下げられて一夫多妻制も認められる。うん、これは異世界に永久移住が一番のハッピーエンドになりそうな予感。
エルダント帝国と日本にまつわる予想外な展開に突入してきて、この先のストーリーがどういう方向に進んでいくのかが楽しみです。