働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ウロボロス・レコード 3

ウロボロス・レコード3 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
「残念だけど、僕にも出来ることと出来ないことがあるんだよね」。絶望の中で救いを求める少年に対し、錬金術師トゥリウスは宣告する。大陸東方の樹海の奥。そこにはエルフたちの小さな隠れ里が、凶悪な魔物や欲深い冒険者から逃れるようにして、ひっそりと存在していた。ある日、男勝りなエルフの少女バーチェは、里の掟を破り単身で狩りに赴く。しかし彼女は、迂闊に獲物を深追いしたことで、強力な魔物サイクロプスに遭遇してしまった。絶体絶命の窮地に陥るバーチェ。あわやというところで彼女を救ったのは、ドライと名乗る謎の女ダークエルフだった。その日を境に、彼女を取り巻く環境は一変するのだが―。
ヤバさ100倍! 読めばヤミツキの大人気ダークファンタジー。狂気の天才が示す残酷すぎる解決法とは…! ?

錬金術師トゥリウスの狂気の研究とエルフの隠れ里に下した非道な行いの数々が「これが、本当に主人公のやることか!?」と、異を唱えたくなる。ダークファンタジーと銘を打ってるけれど、エルフの村を蹂躙していく様は「王道ならここでエルフたちに救いの手を差し伸べる主人公が……、あれ? こない……、あっ、殺され……」トゥリウスの研究の前には情け容赦ない。これがトゥリウスサイドの人間たちの視点ならまだしも、エルフの里に悲劇が訪れるまでの日常の光景がエルフサイドをメインに書きだされているから、胸糞の悪さと絶望感がえげつない。
トゥリウスの目標である永遠の命を突き詰めていく研究に大きな変化の兆しも見えてきて、彼の領地経営に対して暗躍する勢力が動き出してますますの盛り上がり。
トゥリウスの陣営の人材と戦力の質と量、彼の洗脳技術がどんな敵も力でねじ伏せていくので、サクサクと進むストーリーと残酷描写のダブルが同時にガンガンと押し寄せてきて、思わず一気読みしてしまいました。