働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件: 11

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件: 11 (一迅社文庫)

《あらすじ》
「私は公人に恋をしていて、結ばれたいと思っている」―文化祭の夜、なんと白亜から突然の告白!さらにお嬢様たち全員が公人に想いを告げることに…!?愛佳、麗子、白亜、可憐、そして九条さん…ひとりずつとデートすることになった公人は、最後にだれを選ぶのか―ついにクライマックス、フィナーレの完結巻!

世間一般の常識が通用しないお嬢様学校のドタバタコメディもこれにて完結というのが、このシリーズをこれまで楽しんできたラノベ読みとしてはすごく惜しい。キャラクターどうしの掛け合いと間に挟まれるカラー&モノクロイラスト芸がさらに作品の面白さを引き出してくれて、毎回毎回清々しいくらいに笑わせてくれた最高のラノベがこれから楽しめなくなると思うと非常に残念。

このシリーズを読み始めたのも『一迅社文庫初のアニメ化作品』の帯を店頭で目にして、実際にアニメ化されたものをテレビで視聴していたのがきっかけ。「アニメのなかで何故かダンディ坂野がプッシュされてるけど、一発屋芸人のギャグが今になって飛び出してくるなんて原作はどうなってるんだ……」と思ったこともあったけど、まさか原作でもガッツリフルネームで登場しているとは思わなかったですね。
そしてそれを何故か、天空橋愛佳が黄色いジャケットを着てキレキレの動作でギャグを披露……、あのクソつまらないギャグを昇華させて笑いを生み出すツンピュア愛佳の功績は偉大だなw

神楽坂公人の恋愛方面の決着については一応はひとつの結末を迎えるにいたったわけだけれど、どうにも若干のテンポの速さを感じざるをえない展開の連続が少し悔やまれる内容ではありますね。