《あらすじ》
七十年に一度、一人の英雄と六の霊魔が世界の命運を賭して闘争する霊魔大戦。不完全な英雄候補アリスとエミリアが次に相対するは第二の零魔、水の悪姫ウンディーネ。ウンディーネとの戦いの地・ポセイドンへ向かう準備を行うグレイブたち一行の前に、「好きだよ、具体的には、一緒にお風呂に入っても良いかなってぐらい」グレイブの喪われた過去を知る三十路のボクっ娘殺し屋少女―メメントが現れる。さらに、エミリアの父『道化王』ビフロがエミリアに縁談の話を持ち込み、ウンディーネ退治の旅は大混乱に陥る。そんな中、エミリアの胸には謎の感情が生まれだしていて―。先生(元英雄)×少女(英雄候補)の世界救済ラブコメディ第二弾!
自分に剣を向けてくる殺し屋の少女に熱烈な愛を囁かれたり……、ラブコメなのにヒロインが本気の殺意をもって殺しにかかってくるんですけど! ラブコメの土台になるキャラクターの設定から、先生(元英雄)×ヒロイン(英雄候補)の関係性がかなり変則的なものになっていて、王道のラブコメでは味わえないヒロインたちとの掛け合いや展開が満載で新鮮味にあふれてました。
もうハッキリ言ってしまえば、これだけグレイブ先生に対して好感度が高いのにツンツンしてる態度がクソ可愛い。三人が一緒にいるときの独特のやり取りが妙にラブコメのツボにハマって癖になる面白さがあるんだよな。どういう行動原理でグレイブに向けてヒロインがツンとデレを使い分けるボーダーラインが謎すぎて面白い。
過去の著作も何作品か読んだことがあるから言えるけれど、この作者さんでしか楽しめない独創的なラブコメが展開されていくので、もしもラブコメ作品を求めている人がいるならオススメしたい一品です。(アリシエルちゃんがクソ可愛いです)