《あらすじ》
《超人高校生》vs《超人王》!!!
ネウロの召喚魔法により、突如戦場に現れた皇帝リンドヴルムと麾下の精鋭たち。
リルルを殺して封印を解こうとする彼らと超人高校生たちの激突は、圧倒的な皇帝の力と、その考えに共鳴した《超人医師》桂音の裏切りにより幕を閉じた。
《超人王》となった皇帝の下、平等な世界へと作り替えられていくフレアガルド帝国。
勝人や林檎、葵までが取り込まれた中《超人政治家》御子神司は不敵に言い放つ。
「リンドヴルム皇帝。私と勝負しろ」
エルム村から始まった超人高校生たちの戦い。果たしてその行き着く先は!?
異世界革命物語・最終章!
シリーズ最終巻!!
超人高校生たちの突如立ちはだかる皇帝の存在。一振りで幾千の兵士を滅ぼし、これまで司たちが築き上げてきたものを一夜にして覆すような力を持つ強敵の登場で、シリーズクライマックスにふさわしい対戦カードでした。
司たちの最終目標はあくまでも日本への帰還。異世界で教授してきた技術や知識はあくまでもツールであり、使いこなすかどうかは異世界人である。司たちが居なくなっても国家としての未来を自らの手で切り開いていかなければならない。その思いの強さを試すかのような展開として、司たちがこれまでにない窮地に立たされている緊迫した内容でした。
魔法の力を有する異世界、リルルの封印を解かれ“超人王”となった皇帝の超常の力により作り替えられていくフレアガルド帝国が最後に課せられた宿題が、今後のフレアガルド帝国が道を誤ることなく歩むことができるかどうかの試練のようにも思えました。
無事に完結まで走り切った姿を目にすることができた達成感、ひとつの作品が終わりを迎えた悲しさ、いろいろと思うところはありますが、このご時世最終巻まで刊行できたことが何よりも貴重なことだと思います。
ひとつの作品の終わりを噛み締めつつ、次回の新作を期待していきたいと思います。