働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話

女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 (GA文庫)

《あらすじ》
「女同士なんてありえない!…はずなのに!!」モテ系JKの榊原鞠佳は、ある日、クラスのクールな美少女・不破絢に、突然百万円を突きつけられた。その日から始まる、放課後の○○タイム。頭を優しく撫でたり手を握ったりするところから始まる絢の行動は、日に日にエスカレート!!果たして鞠佳は、百日目まで絢に「ありえない」と言い張ることができるのか―(できない)。屈服確定!?敗北必至!?鞠佳の百日を巡るガールズラブコメディ!!

100日後に落とされる女の子の物語だった!!

「女同士なんてありえない……」そんな心構えで始まった100日間の戦いの日々。
世間一般の常識に照らし合わせれば、「同性愛なんて理解できないし、自分はノーマルな異性愛者だから落とされるなんて絶対ない!!」。始めは鞠佳も同じ考えでした。
鞠佳の体は『100日間を100万円で買われた』ことにより、絢の行動は日々エスカレートしていき、頭をなでたり手を握ったり、それが徐々に徐々にキスを迫られベッドに押し倒され……。

始めは絢からの行為を拒んでいた鞠佳ではあったけど、生来の真面目さが災いしたのか100日間の契約が頭をよぎって律義に受け入れるようになっていきます。それからというもの、絢の絶技による快楽に溺れていく鞠佳がドンドンと落とされていき、自ら快楽を求めていく身体に作り替えられている心境の変化が、とても全年齢向けとは思えないエロさがあって百合というジャンルの沼にハマりそうになりました。

改めて考えてみると、鞠佳は契約を破棄してでも序盤の段階で絢からの行為を拒んでいればこんな百合の世界に踏み込むことはなかったのに……。
一度でも行為を受け入れると自分のなかでの許容ラインが下がっていって『これくらいならまだ大丈夫』とかって思考回路になるし、『自分なら大丈夫』という怠慢が招いた結果がこのざま。
鞠佳も絢も好き同士で結ばれてハッピーエンドで終わったけれど、学ぶべきは『NOと言える人間になりましょう』ってことですね。
でないと悪い人間に騙されてとんでもない人生を歩んでしまいそう。
鞠佳だって最初はノーマルな女の子だったんですよ。それが気が付けばキスとセ〇クスに溺れちゃって……。
百合って素晴らしいですね!!