働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

記憶喪失の俺には、三人カノジョがいるらしい

《あらすじ》
頭に強い衝撃。これが俺の、最初の記憶。何故最初の記憶かというと、それ以前の記憶が無いからだ。病室で目覚めた俺を訪ねる見舞い客。その中で、俺はあることに気が付いた。
──俺、彼女三人いるじゃん!!
三人それぞれ個性的で、魅力的なカノジョたち。家のお世話を担当してくれる幼馴染の湊明日香、同じクラスのカリスマモデルの有栖川紗季、そしてなぜか俺のことを推している(!?)小動物系のオタク後輩・笛乃ひな。三人の彼女がいながら一切過去の記憶がない、とんでもない不安の中で学校生活が始まる! かつての俺、一体何をしてくれたんだ──!?

記憶喪失の主人公の目の前に現れる三人の女性たち。それぞれが彼女を名乗り、一切の記憶が無い状況から新たな学校生活をスタートさせる青春恋愛物語。

この作者さんの作品は角川スニーカー文庫から刊行されている『カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています(現在7巻まで刊行中)』や『この恋は元カノの提供でお送りします』を通じて読んできましたけど、複数ヒロイン×主人公のコミュニティにおける日常描写や恋模様が抜群に上手くて、「好きな人にはとても刺さる」タイプの作品だなと改めて思いました。
同世代の異性の友人としての比較的フラットな距離感で仲良く楽しく過ごしている心地の良い描写から、時折り恋愛的なニュアンスを含ませたやり取りからストーリーを展開させていく描写。それぞれを調和させてラブコメチックな掛け合いでヒロインたちの可愛さを楽しみつつ、複数ヒロインという複雑化する未来しかない登場人物たちの恋模様の展開を楽しませてくれるところが最高に好きです。
新刊ではどんな展開になるのかとても楽しみです。


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