《あらすじ》
推しへの愛か、異世界の平和か。禁断の学園ファンタジー第２幕！ツンデレ聖女・ステラの《杖》に転生した俺。無事に二年生へ進級したステラは、学年代表として年に一度の『聖法競技会』に臨むことに！ もう一人の代表、炎を操る名門フランツベル家の令嬢・クインザに対抗するため、水を操る少女・アンリを仲間に勧誘しようと試みるが――
「ど、どーしてもって言うなら、仲間に入れてあげてもいいのよ！」
……ステラ。そんなツンデレ構文でホイホイ釣られるのは俺だけだぞ！ ほら一蹴されてるじゃないか！ でも、クインザに勝つためには彼女の聖法が必要なんだよな？ よし。押してダメなら“推す”までだ！ 愛するステラのため、俺はクーデレ少女・アンリの攻略に乗り出す――!?
そして、再びステラの抹殺を目論む《女神》の次なる一手とは。
『杖』に転生した日本人のオタク主人公が聖法を使えないツンデレ聖女・ステラを陰からサポートをすることで、彼女と共にさらなる高みを目指して成長していく学園ファンタジー的な側面を見せつつ、ステラの持つ『聖法』を使えない体質と世界の滅亡、女神の思惑が交錯する展開となっていて、少しずつ『聖法』『魔法』『魔女』『女神』などへの全体像が明らかとなって段階的に面白さを増してきている感じでした。
世界を滅ぼす力が一人の女の子に宿る事実が、ステラの命と引き換えに世界の平和と滅亡を天秤にかけ、ステラの『杖』に転生した主人公の存在が物語のカギを握る。そして、絶対的な存在として君臨する『女神』と対立するかのような壮大なシチュエーションが物語の展開を熱くさせていてとても良かったです。
あとは、ツンデレ聖女・ステラを代表にいろんな性格をしたクラスメイトたちとの和気藹々とした絡みに、日本から転生したオタクを交えたラブコメチックな掛け合いのキャラクター劇も楽しめておもしろかったです。
次回、第3巻は５月頃を予定されているみたいなので続きが楽しみです。
