一度目の人生で経験してきた各国の動向をアドバンテージにして、二度目の人生は帝国の皇女へと忠誠を誓い、特設新鋭軍を組織して騒乱の時代を戦い抜く覇道の物語はさらなる勢力との邂逅、アルディア、ヴァルトルーネの二人の秘密を知る聖女の存在の台頭でますます物語の全体像が広がりを見せてきて、最高に熱いファンタジー作品になっていました。
逆行転生をしている二人が力を合わせれば二度目の人生も順風満帆にいけるものかとは思っていたけれど、『そんな二人が何故、現在の境遇に陥ったのか』
詰まるところ、本質的な部分が謎めいていましたけれど、キーパーソンの登場で少しずつ世界の謎が明らかとなってきていき、核心へと迫るであろうアルディアとヴァルトルーネにとってこの先の強敵となる存在が物語自体のポテンシャルを高めてくれて、物語が進むにつれて楽しみな部分が増えてきます。
教団、王国、帝国。三つの勢力の衝突がこの先どのような展開をたどっていくのか楽しみです。