《あらすじ》
『旋風のルスト』の二つ名を得たルストは赴任した西方司令部の使者と衝突しつつ新任務の隊長となる。
新任務は西方辺境ワルアイユ領の物資横流し疑惑の調査。ルストらはワルアイユ領に乗り込み調査を開始。一方ダルム老は旧友だった領主バルワラに会いその苦境を知り自らの迂闊さを後悔する。
ルストは隣接領から苦しめられる領民の惨状を知り、覆面暗殺者に夜襲され負傷する。翌日領主急死の報を知り一人娘のアルセラを案じ駆けつけるが、絶望に沈む彼女を精一杯励まし再起させようと対話を試みた。
果たして、ルストたちはワルアイユを救う手立てを見つけられるだろうか？
17歳の少女で駆け出しの傭兵ルストとして新たな人生をスタートさせた主人公が傭兵としての実力と実績を獲得して、傭兵たちのなかでも頭角を現し始め、また新たな任務のメンバーへと名を連ねる流れに繋がる。
若輩の身にして女性でありながらも芯の強い生き方を選び続ける主人公の立ち振る舞いと癖の強い傭兵仲間たちと轡を並べながらも全く劣ることなく任務先で死線を繰り広げるハードな展開がとても見ごたえのある作品でした。
ルストが隊長に就任した任務先で背後に敵対勢力の存在に苦戦を強いられながらも背後に存在する強大な敵の存在をほのめかして伏線をはるところも、物語が長く続いたときいつかルストたちと邂逅すると考えたときのロマンがあってよかったです。
個人的に少しハードな世界観のファンタジー作品だと感じますけど好みの作品なのでこれからも長く続いてほしいです。応援してます。
