働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

純白令嬢の諜報員 改編I.侯爵家変革期

純白令嬢の諜報員 改編I.侯爵家変革期 (富士見ファンタジア文庫)

《あらすじ》
全知全能の暗躍で、少女の破滅を《改編》せよ。
あらゆる任務を成功させてきた、某国最高峰の諜報員・ラプター。
彼が転生した異世界は、彼の心を唯一震わせ、そして絶望させた小説『薄幸のロザリンド』の世界そのものだった。
ゆえに彼には分かっていた。令嬢ロザリンド――物語の主人公であり、最も愛した少女が、世にも凄惨な末路を辿ることを。
「こんなバカげた結末――私が必ず変えてみせる」
どんな極秘情報さえ「作品の設定」として全て記憶しているラプター。
世界の未来さえも識っている彼は、縦横無尽の暗躍を以て、少女の破滅を〈改編〉する――!
第34回ファンタジア大賞《金賞》の謀略ファンタジー開幕!

純白令嬢の諜報員 | 特設ページ | ファンタジア文庫


破壊工作、革命の先導、暗殺、要人警護、影武者。あらゆる任務を受け全てを成功させてきた最高峰の諜報員・ラプター。
孤児として育ち、感情らしい感情を抱いたことのないラプターが唯一愛した小説『薄幸のロザリンド』の世界に転生することに……。
作品の設定、世界の情勢、作品の舞台裏。ありとあらゆることを知り尽くしたラプターによる愛した少女・ロザリンドの悲惨な末路を改変するファンタジー作品でした。

侯爵家の令嬢。生まれ持った白い髪と肌から不吉な少女として忌み嫌われ自宅に幽閉されているロザリンド。
そんなロザリンドを救うための伝手もなく、その日を生きる生活基盤も何も持っていないラプターが唯一持つ『薄幸のロザリンド』の知識を絞り出して最短最速でロザリンドのもとに駆け付ける。
あるときは諜報員としての優れた戦闘スキルを用いて、またあるときは潜入先で他人の信頼を得るための人心掌握術を用いたり。
たった一人の少女のため、凄惨な末路をたどる未来を回避するため。死に物狂いでロザリンドへ尽くし、そしてそんなラプターへと少しずつ心を開いていくロザリンド。
ラプターとロザリンドの出会いと変わっていく二人の関係が心に染みわたる作品でした。
とても素晴らしい作品なのでぜひとも読んでいただきたいです。

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