【氷の女神様】と呼ばれる才色兼備でお堅い雰囲気な近寄りがたい印象の生徒会長・雪宮氷花と主人公が学校の統合をきっかけに知り合い、同じアパートのお隣さんのご近所付き合いから彼女のプライベートに少しずつ触れていき、誰もが抱いていた印象とかけ離れたポンコツぶりが露呈。
周囲のクラスメイトからは【氷の女神様】、主人公の前だけではクールを装った【ポンコツ】の二面性を持つギャップのあるキャラクターが良くて、ヒロインの全貌を唯一認識する主人公目線から見て取れるヒロインの姿のコミカルさがおもしろかったです。
絵にかいたようなお嬢様育ちから生じた生活能力の無さと無知が私生活の中からポロポロと零れ落ちてきて、物語が進むにつれてどんどん新たな一面が見られてそれもまた魅力の一つで楽しめました。
欲を言うなら生活能力の無さを脱却するために奮闘したヒロインの成長スピードが著しくて、その強みの一つを活かす機会がとても短いまま時が過ぎてしまったように感じた部分がありました。料理は悲惨なので調理のし甲斐がありそうでした。
【アパートのお隣さんとの青春ラブコメ】な作品なので、そういったシチュエーションが好きな方はぜひとも読んでみてください。
