《あらすじ》
新学期を迎えた我が義妹・近衛トーコの日常は大忙し。
生徒会の勝負に巻き込まれたり、本物のギャルに弟子入り（？）したり。
それに加え、我が家では料理当番についての重大な問題も発生。
俺たちはお互いの欠点を補い合うべく、”二人羽織”で料理することに。「さあフィニッシュだ。『中と外』どっちに出す？」
「……おしょうゆの話ですよね？」そんなある夜。俺こと松原タクローとトーコは、初めてベッドを共にしたのだが――!?
－∞から始まった義妹の好感度はなんやかんやで上昇中？
見た目は完璧、中身はポンコツお嬢さまな義妹への愛が止まらない！義妹LOVE120％ラブコメ第二弾！
義理の妹との同居生活の日々にも慣れ、新学期を迎えて一緒の高校に通うこととなり、生徒会長を務める主人公の繋がりで交流も広がり始める。
これまで続けてきた同居生活のなかで主人公とトーコのプロフィールも少しずつ理解しあえてきて、『義妹を性的な目で見る主人公との距離感』を測りながらのラブコメも既定路線で入ってきましたけど、トーコが高校で主人公以外の生徒と触れ合うことで新たな個性が引き出されていて凄く楽しめる1冊でした。
ギャルを装っているけど全然ギャルっぽくないトーコのポンコツぶり。壊滅的な料理スキルの低さ、HUNTER×HUNTER全巻を一気読みしたけど永遠に続巻が出ない状況で中毒症状に晒されてる姿などなど。
主要な登場人物たちの喜怒哀楽を引きずり出す掛け合いを起点にそれぞれの魅力を肉付けしていく書き方が良くて、必要最小限のキャラクター人数で最大限に盛り上げる展開が描写されているので、いつも読んでいてとっても楽しめます。
そして、いつも各話の締めに表記されるトーコの好感度の数値。1巻の頃から少しずつトーコの好感度が上がり続け、２巻のエピローグではついには上限一歩手前までたどり着き、「ツンツンしている義妹がこの先、どんな素顔を晒してくれるの！？」と期待を膨らませてくれるお楽しみ要素もあったりします。ほんっと、好感度がいつになったら上限にたどり着くのか待ち遠しいです。
鈴木大輔さんのラブコメ作品は今回も最高でした！
