働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

やがて黒幕へと至る最適解1

【電子版限定特典付き】やがて黒幕へと至る最適解1 (HJ文庫)

《あらすじ》
未来知識で最適解を導き、少年は最強の黒幕へと至る!!
没落した公爵家当主アルテシアに絶対忠誠を誓う青年カルツ。
彼はアルテシアの死が世界を裏から支配する六大公爵家によるものと知り、十年の時を費やした後で過去世界へと回帰した。
そうして10歳の孤児となったカルツは、未来の知識を武器に本来は死ぬ運命にあった優秀な者達を仲間として迎え入れ、アルテシアを救うべく六大公爵家をも超越する真の黒幕として暗躍を開始する!
「これが――お前を殺すために組み上げた最適解だ」
最愛の人のため世界そのものを書き換える暗躍無双ファンタジー!!

かつて忠誠を誓った主君を死の未来から救うため過去へと回帰し、未来の知識を駆使し、これから立ちはだかる宿敵たちを葬り去る。
本来、世界がたどる未来を熟知しているからこそ、敵対する勢力に致命的な一打を与えるための最適解を導き出すことができる。
一言で表すなら『転生×無双』な側面が強いですけれど、主人公が過去へと回帰するまでに至るバックボーンや未来の知識を活かして過去の世界で変革を巻き起こしていく展開や本来であれば巡り合うことのなかった仲間たちと共闘して新たな未来を切り開いていく展開。とにかく熱い展開が満載で、敵味方問わず一人ひとりのキャラクターの人物像が丁寧に書かれているので、サブキャラクターの解像度までとても高く感じました。
これから主人公がとても大きなことを成し遂げるまでの歩みに置いて、共闘する仲間や敵対する勢力が一喜一憂する胸中や物事の流れがとても掴みやすいので物語の世界を深く楽しむことができました。
久しぶりに熱いファンタジー作品を読めてとても満足です。既に2巻の発売予定が組まれているので続きが楽しみです。

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