異端として追放された最強の聖女は落ちこぼれの聖女候補３人を先生となり、類まれな才能を持つ３人の教え子たちが成長していく姿、そして先生とともに世界を敵から救うためダンジョンの強敵と戦いを繰り広げる。
バトル×ガールズファンタジーといった作品で、聖女として追放されたティアを始めとしたキャラクターたちが歩んだ半生、かつてのティアと轡を並べて戦った仲間たちとの因縁。世界をとりまくダンジョンの存在とそれに立ち向かう聖女たちの物語において、登場するキャラクターたちが抱く想いの強さに起因するエピソードの描き方や最大の山場での盛り上げ方が抜群に良くて、窮地に陥るようなバトルシーンは一進一退の攻防を繰り広げる激戦が楽しめ、起死回生の一手に打って出るシーンでは味方の軍勢を奮い立たせて立ち向かう姿に熱くさせられました。
世界の行く末のカギとなるダンジョンの存在、ティアを中心とした勢力の敵と味方の明確な線引きが行われ、これから先に待ち受ける展開が楽しみになってくる１冊でした。
