「勇者の亡霊」として姿を見せることなく、魔族の感情と動きを読み、操り、紅魔臣・バニスに大事な部下であるトレニーを殺害させたシャロン。
一方そんな「勇者の亡霊」を始末するべく、重要な手がかりであるシャロンの扱いに慎重だった魔族は、もはやなりふりを構っていられなくなっていた。
そしてついにバニスが本格的に動く。間もなくモニカ、ヴィクトリア、リナは次々に殺害された。そしてシャロンの頭も容赦なく撃ち抜かれ、死亡した。
……はずだったが――「くくく、そんなもので殺したつもりなのか?」
これも全てシャロンの計画通り。白い悪魔は嗤い、最強の力を解放する――!
人類の脅威として君臨しているつもりが全てはシャロンというたった一人の存在により手のひらの上で踊らされていて、魔族の断末魔とともに惨たらしく殺害されていく。
シャロンの活躍によりもたらされている戦果だけを見れば人類にとって良い方向に働いているはずだけれど、そこに至るまでの過程で尊厳を徹底的に踏みにじられて命乞いや絶望感を漂わせる魔族の姿が事細かに書かれているので、もはやどっちが悪役なのかわからなくなりそうでした。
圧倒的な力を持つ最凶少女にこそ許される戦いでの立ち居振る舞いが、唯一無二の主人公性を見出しているところが魅力に感じると共に狂気が際立つ部分でもありました。
これだけの圧倒的な強さを備えていると、もはや主人公が敗北する姿が想像つかないです。どこかで敵を目の前にひざを屈するシーンが出てもおかしくないと思うんですけど、微塵も想像がつかないです。あるのは可愛い見た目と狂気の内面です。
