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働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

角川スニーカー文庫 ラノベ オススメ

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う<自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う> (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の近くに立っていた。体は動かず、声も出せず、わけもわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が―!?「あたりがでたらもういっぽん」ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい…!選択できる行動は自動販売機の機能“のみ”。自力で動くこともできず、会話もまともにできない状況で異世界のダンジョンを生き抜くことはできるのか!?
小説投稿サイト「小説家になろう」で話題沸騰!ダンジョンの奥深くで出会った少女と自販機を描く、新感覚迷宮ファンタジー開幕!!

異世界に自動販売機として転生した主人公“ハッコン”が偶然知り合った少女“ラッミス”と共に行動をすることで、『自力で動くことができない』『会話もまともにできない』の問題点を次々と解決して、自動販売機の商品ラインナップが異世界でバンバン活躍していく展開が斬新で新鮮でした。これまでにも数多くの小説家になろうから書籍化された作品を読んできて、商品の帯にもなった『このすば作者“暁なつめ”のコメント』も込みしてこの作品を手に取ってみたけど、文句なしのクオリティーでかなり面白かったです。

自動販売機の体に生まれ変わったハッコンが異世界人の需要に応じた商品を導入することで、ハッコンのもとに訪れた客に商品を販売し、投入された硬貨がそのままハッコンの機能向上に直結。自動販売機の商品の種類も食品から雑貨に至るまで幅広く対応できるハッコンが、その商品のレパートリーと異世界人の数だけリアクションや派生する展開があって飽きることなく楽しめました。
イラストを担当しているのも“加藤いつわ”さんとだけあって、描かれているキャラクターの容姿も豊富にあったのでより楽しむことができました。

デボネア・リアル・エステート2 お給仕をする傭兵と、健気に笑う兎姫(プリンセス)。

GA文庫 ラノベ

デボネア・リアル・エステート2 お給仕をする傭兵と、健気に笑う兎姫(プリンセス)。 (GA文庫)

《あらすじ》
「きゃあ!」
馬乗りになった相手は10代半ばくらいの可愛い少女だった。しかし、その頭には兎のような真っ白い耳がぴょこんと揺れていた。
「あの……あの……手が……胸……」
「なん………うわ! なああぁぁぁあ! ごめんっ!」
ルーウィンが迷いの森で出会った少女はなんと頭に兎耳が生えていた。行きがかり上、彼女の窮地を救おうとするルーウィンだったが、デボネアのご機嫌は急転直下。しかし、国ひとつがまるっと主不在で未開拓地状態で地鎮し放題!? と話を聞いて一計を案じることに!!
地上げ屋エルフ×伝説の傭兵のバトル不動産屋。今回も元気に営業中!

地上げ屋エルフのデボネアと伝説の傭兵ルーウィンのコンビの掛け合いで生まれる切れ味の鋭い突っ込みが凄い。ツンデレデボネアがルーウィンの女っ気の多さに嫉妬して怒りのままに魔法をぶっ放して暴力に出る姿が、デボネアの素直になれない感情の裏返しからきていることを前提に見てると絶妙な可愛さがにじみ出ていて、読んでいて気持ちがいいです。そして、デボネアとルーウィンが共に命の危機に瀕したときに見せるデボネアの数少ないデレと優しに圧倒的なメインヒロイン感がある。

未開拓地状態の土地を手に入れるに際して同業者なり敵対勢力との戦いに巻き込まれる流れになるわけだけど、強力な魔術を擁して一騎当千の戦力を誇るデボネアと伝説の傭兵ルーウィンの持つ剣術は共に一点が突出した能力なだけに、対策一つで急転直下のピンチに陥ることも。そんな展開のバランスもあって、ギリギリのピンチに陥った状態と形勢逆転からの敵をボコボコにする流れがテンポよく進むときは読んでいて気持ちがよかったです。
新人賞受賞作からの第2巻だけど、できることなら次巻も読んでみたいですね。

織田信奈の野望 全国版 15

ファンタジア文庫 ラノベ

織田信奈の野望 全国版 (15) (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
良晴が九州で奮戦する頃―迫り来る毛利軍を相手に丹波で戦っていた光秀は、母を人質に取られ、限界まで追い詰められていた。返還のための交渉の場で、彼女に出された条件は…織田家を裏切り、落ち延びる信奈を討つことだった。一方、武田軍と戦う織田家陣営にも非常事態が。松平元康の命令違反、徳川家康へと改名、そして織田家との同盟破棄。敵地深くで孤立した信奈たちは、全滅の危機に晒されていた。死地にいる二人を救うため、良晴は九州で出会った姫武将たちの力を借り、覇王・龍造寺隆信との決戦に挑む!大人気戦国ラブコメ、数々の物語が終わり、始まる15巻!

織田信奈が本来たどるべき未来を変えるために戦国時代にタイムスリップした相良良晴がこれまでに積み上げてきた戦果が実を結ぶことになるのか、それとも織田信奈と明智光秀の戦いの引き金が引かれることになるのか。そのどちらに転ぶことになるのか最後の最後までわからない緊迫した雰囲気と未来を変えることができるのかという期待感が調和して、シリーズが積み重なるにつれて乗り越えるべくして立ちはだかる山の大きさが飛躍的にデカくなってきているだけにカタルシスも比例して大きくなる。
相良良晴が戦国時代の世にもたらした“本能寺の変”にまつわる史実がふとしたきっかけで誰かの行動に影響を及ぼすのではないか、そんな不安感もあってますますこの作品が作り上げた戦国時代の結末が気になってしょうがない。

そしてこれまで、たびたび名前だけ登場していた“ガスパール”なる人物の全様とその目的がモノクロイラスト付きで登場とあって、物語もいよいよ佳境に差し掛かってきた感じ。“天岩戸開き”で文字通り全国に織田信奈と相良良晴のやりとりが知れ渡ったなかで、姫武将とのファーストコンタクトがスムーズに進んでいくあたりが新たなラブコメ展開につながったり。それがリアルに「相手を殺してでも良晴を奪う!」に直結するところが面白かったり。
イラストが極端に少ないことを除けば、文句なしに面白いラノベでした(笑)

戦うパン屋と機械じかけの看板娘 5

HJ文庫 ラノベ

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉5 (HJ文庫)

《あらすじ》
ついに正体を現した宿敵、ワイルティア親衛隊中将・ゲーニッツにスヴェンを奪われてしまったルート。王都ベルンではソフィアまでも捕らえられ、兵器開発局は親衛隊の手に落ちてしまう。かつてない窮地に追い込まれたルートは己の忌まわしき過去を乗り越えて、愛すべき看板娘と共に再びパン屋『トッカーブロート』を開くことが出来るのか!?

4巻のラストでスヴェンがルートと敵対関係になった経緯が壮絶だっただけにこの人気シリーズもこの5巻でとうとう最終巻を迎えることになると思っていたけれど、まさかの6巻の刊行に踏み込むまでこの物語が続くとは夢にも思わなかった。これまで人外のスペックと戦闘能力でもって、パン屋“トッカーブロート”の窮地を幾度となく救ってきたスヴェンも、その中身が機械でできている点が災いして外部から意図的に記憶の改竄と洗脳を受ける。
こういった展開に突入すると、いやがおうにも「最終的にはスヴェンがルートのもとに復帰して大団円!」のような構図を連想してしまうけれど、スヴェンの肉体と精神を機械的なシステム面で完全に掌握して絶対的に解決不能の八方ふさがりの状況のなかから、わずかながらスヴェンを救うための糸口になる光明をのぞかせる演出が凄く感動的でした。
文句なしに面白かったです!

ありふれた職業で世界最強 4

オーバーラップ文庫 ラノベ

ありふれた職業で世界最強 4 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
誤解を残したまま勇者一行と別れを告げたハジメたちは、中立商業都市フューレンに舞い戻る。冒険者ギルドにてユエたちのステータスプレートを入手したハジメは、一時の休息を取ることに。愛子を救ったシアへお礼も兼ねて、ハジメは二人でフューレンの観光区デートへ向かう。しかし、そこでもハジメはトラブルに巻き込まれてしまい―。成り行きで裏の組織と全面抗争の末に、ハジメは海人族の子供・ミュウを救い出すが…!?「そのお兄ちゃんってのは止めてくれないか?」「…じゃあ、パパ」最強の少年が幼女のパパに!?“最強”を歩む異世界ファンタジー、第4巻!

オーバーラップ文庫の数あるweb小説書籍化作品のなかでもトップクラスに面白いと断言できる異世界召喚ファンタジー作品!
奈落の底での地獄を潜り抜けて生還を果たした“南雲ハジメ”の人間を超越した化け物染みた強さと、異世界の様々な街を闊歩するなかで発生する些細なトラブルを三人称視点でコミカルに書かれているところとかは最高ですね。そのおかげで、1冊に詰め込まれた南雲ハジメの異世界での日々を見ているのが常に楽しくて、ページをめくる手が止まりませんでした。かなり個人的な感想を言えば、読み終わるまで休憩なしで数時間ほぼぶっ続けて読んでいられるくらい没頭できました。

それと、1巻からかねてより物理的距離がおかれていた“南雲ハジメ”と“白崎香織”が満を持して再会するとあって、長い月日を経て一変した性格とハーレムを形成している光景を目の当たりにしたときどんなリアクションに持っていくのかが凄く楽しみだったけれど、予想以上に盛り上がることになって大満足。
次回はハジメたち一行のどんな掛け合いが楽しめるのかが非常に楽しみです。

偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚 3

ファミ通文庫 ラノベ

偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚 (ファミ通文庫)

《あらすじ》
創立祭が終わり、ついに待ちに待った長期休暇。この機会に自分を召喚した人物に接触しようと意気込むケータに告げられたのは、成績不良者の退校宣告!そんなケータを救うべく付きっきりの特訓を申し出るライラ。一方『白の腕』にスカウトされたイリスは、学院を離れる決意を固めていた。それぞれの進路に揺れる中、首都・水昌府に集まるケータ達。そこで知らされたのは、想像もしない驚愕の真実、そして彼女の秘められた想いだった―。シリーズ完結!

イラストレーターの“ともぞ”の手で生み出された多数のキャラクターのイラストでもって、魔王軍サイドと人類サイドの両方に多彩なキャラクターを生み出して、両サイドに属する大元帥“ヴェーレス”の綱渡りでハラハラドキドキな日常を描いたこの作品も完結になってしまったかと思うと、いろいろと惜しいものがある。
基本的に人類サイドに属する“ヴェーレス(ケータ・マルミヤ)”の正体に唯一感づいている“ライラ”の葛藤と苦悩が、どんな形で“ケータ”との関係に落としどころを付けるかが楽しみだったけれど、完結にあわせて消化された感が少しだけあったのがいなめないですね。個人的にも好きな作品でお気に入りだっただけに、最終巻なだけに山場を迎えたときの激動が凄かったのもあって、“ライラ”の抱えていた“ケータ”に関する葛藤が薄れたのもあるかも。
それでも、ひとつの結末として最終巻まで走破することができた作品で存分に楽しめてよかったです。

剣魔剣奏剣聖剣舞 2

MF文庫J ラノベ

剣魔剣奏剣聖剣舞 (2) (MF文庫J)

《あらすじ》
神より与えられし不壊の“神剣”とそれを駆る“剣聖”が祖国の威信をかけて戦う戦乱の時代。“絶華十剣”のひとり・ソーロッドを圧倒的な強さでねじ伏せ、従者としたリューインが次に向かったのは、背徳の貴公子ミクローシュに支配されたレハール公国だった。リューインをスカウトしようとするキリリクを加えた一行は、身分を隠してミクローシュの屋敷にもぐり込むことに成功する。ここにリューインが捜し求める神剣の一振りがあるというのだが…。「あなたはソーロッドを傷つけた。それだけでもう死ぬべきだ。あの子を傷つけていいのはぼくだけなのに」最強剣聖が世界を弄ぶ前代未聞の邪道戦記ファンタジー、待望の第二弾!

“絶華十剣”のひとりソーロッドを引き連れて旅を続けるリューインの真意の一端が伏線として小出しにされてきて、ソーロッドの抱える“記憶喪失”が今後のストーリーに期待をもたせてくれる演出も多いので、長い目で『剣魔剣奏剣聖剣舞』という作品を楽しみたくなってくる。
リューインの相手の神経を逆なでにする発言を連発して自分のペースに飲み込んでいくキャラクターや、それに派生して敵にゆさぶりをかけて激情を生み出し戦闘にもつれ込む流れをはじめ、全体を満遍なく通して面白い要素にあふれているので、読後感も抜群。
もしもこの作品が今後も刊行されていくのであれば、綺麗な形でリューインとソーロッドの関係性がどのような結末を迎えることになるのか見届けたく思えてしかたがない。個人的にもおすすめの作品なのでぜひ読んでほしいです。