働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

異能バトルは日常系のなかで 13

異能バトルは日常系のなかで 13 (GA文庫)

《あらすじ》
「さあ、始まりの終わりを始めよう」日常と異能が交わり、物語は引き返せない『最終巻』へと突入する。結局どれだけ取り繕おうと、この物語は虚構だった。全ては誰かが書いた欺瞞の積み重ねでしかなく、砂上に描かれた絵のように儚く消えゆくだけの一夜の夢でしかなかった。俺もみんなも、所詮は創作されたキャラクターに過ぎないのだろう。宙ぶらりんのまま忘れ去られようとしていた物語は思い出したように終わりを迎える。絵にも描けないぐらい眩しく輝く黒歴史に一つの終止符が打たれる。観客のいなくなった舞台でそれでも叫び続けよう。「俺達は本物だ。虚構じゃない」『厨二病』エンタメ、堂々大団焔!

本当の最終決戦の火蓋が切られる完結巻かと思いきや、初っ端から文芸部メンバーとのifルートを描いた後日談兼バカップルラブコメ。JSの千冬ちゃんとデートに出かけて危うく通報されかけるまでは既定路線。彩弓さんとの受験勉強デートはPCのデスクトップ画面に残ったエロ検索ワードが発覚して大惨事になりかけ、鳩子は幼馴染みから一歩進んだ関係に進むことに羞恥心を感じて二の足を踏んでいるところが初々しくて嫉妬に狂いそうになる。ifルートの〆はやっぱり灯代でした。往年のツンデレ中二病ワナビラノベ作家のキャラクターからデレデレラノベ作家にまで進化していて、ツンの要素が完全に消滅していた。恥ずかしくなるくらいに灯代が惚気ていてクソ甘過ぎてお腹いっぱいになりそうでした。
そんな感じで、文芸部の全メンバーのそれぞれと交際したときのifルートが本編の構成に上手く絡めて披露され、ある種のボーナストラック兼短編の外伝的ニュアンスで楽しめたので、完結までシリーズを追い続けていたファンにとっては嬉しい内容でした。
本編で安藤たちを巻き込んだ精霊戦争の結末? ラブコメが面白すぎて完全に知らない子ですね。望公太大先生らしい皮肉たっぷりのメタった展開が満載の物語だったと思います(小並感

ポンコツ勇者の下剋上

ポンコツ勇者の下剋上 (MF文庫J)

《あらすじ》
王立士官学校の卒業を間近に控えたクロウ。ある日彼は、選ばれし勇者にしか扱えない神剣―聖光剣エクスキャリバーの声を聞いてしまう!声の主である聖光剣の精霊・ホリーが言うには、世界を滅ぼす魔王が復活するため、一刻も早く勇者を探して聖光剣を渡さないといけないらしい。クロウは、剣を勇者に届けるというお手軽なお使いだけで世界を救う立役者になれるならと快諾し、勇者を探す旅に出た。ところが問題児のクロウと、性格がハチャメチャなホリーの2人で旅は前途多難!さらに見つけた勇者は、なんと奴隷の幼女で―!?一体どうやって連れて帰ろう…?“あの子の主を、私を使ってぶった切れば良いんじゃないですか?”「良くねえよ!」

魔王×勇者を題材にした王道路線のファンタジーにアレンジを加え、平凡な士官学校の生徒を主人公にして神剣に選ばれた勇者を探すために旅に出る笑いあり涙ありの作品。神剣“聖光剣エクスキャリバー”に宿る精霊の声を勇者以外で唯一存在を認識することのできる主人公の特別な能力を、様式美だけの設定として腐らせることなく勇者を探すための旅路で余すことなく活用していく展開には度肝を抜きました。
何故ならば『主人公と聖光剣に選ばれた勇者にしか存在を認識できない』とは、いうなれば人に知られることなくいろんなことができるということ。それが、日銭を稼ぐために立ち寄った賭場でタネも仕掛けも全く見破れないイカサマを仕掛けようとも、潜入予定の屋敷の警備体制を丸裸にしようとも、幅広い活用方法があるわけです。
そこに目を付けて、序盤から漂う使い古された王道なファンタジー作品から一歩抜け出したコミカルな展開に持っていく発想が面白かった。
新人のデビュー作ということで手に取ってみましたが、人並ではあるけれど十分に楽しめる作品でした。

ワキヤくんの主役理論2

ワキヤくんの主役理論2 (MF文庫J)

《あらすじ》
青春公園での一件の後、俺はこれまで通り、青春を目一杯楽しんでいた。学校で勝司たちと他愛も無い話をしたり、駅前にやたら良い雰囲気のおでん屋台を見つけて、店主の少女・赤垣此香と友人になってみたり。―しかし、日常は唐突に破られた。「我喜屋先輩は姉が好みではありませんか?」突如やってきた、叶の弟・望くん。彼の目的が全く解らないまま、何故か目の前でさなかとデートをすることに。しかし、さなかも何か思うところがあるようで…?主役男と脇役女によるおかしな青春勝負、第2弾。今回はさなかが主役…!?

主役理論と脇役哲学を掲げる鏡写な二人の男女の青春勝負。熟年夫婦のように息もピッタリなのに決して相容れない水と油な関係性が滑稽に思えてきて、綿密に練られたコントを見ているようで笑いが抑えられなかった。そもそも、ごく普通の高校生がフラッとおでん屋に立ち寄った翌日に同じ場所で同居人と遭遇する時点でラブコメの神様の悪戯の可能性が頭の中をよぎったけど、「あっ、この二人なら100%ないな」と真っ先に切り捨てました。純粋に考えることが同じだからそろって同じ店にやってきただけでした。

そんなこんなで、今回は友利叶の弟が突然自宅に訪れ同棲生活が露見して大惨事になりかけたり、ひょんなことからさなかとワキヤ君がデートすることになったり、おでん屋の店主とワキヤ君の何気ない会話からラブコメの波動を感じたり……。物語のメインストリームとは別にワキヤ君が意図しないところで主役キャラとして十分なくらい活躍していたと思うのは気のせいでしょうか。彼は俗にいうリア充に違いない。

ラストには気になる結末を据えられていて、先日の“好きラノ”で投票するほど好きなファンにとっては次巻が楽しみでしょうがないです

ありふれた職業で世界最強 零 1

ありふれた職業で世界最強 零 1 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
“負け犬”の三流錬成師オスカー・オルクスは、今日も孤児院のための生活費を稼ぎつつ、平穏な日々を過ごしていた。そんなオスカーの工房を“天災”ミレディ・ライセンが訪れる。神に抗う旅の仲間を求めるミレディは、オスカーの非凡な才能を見抜き、旅の勧誘に来たのだという。勧誘を断るオスカーだったが、ミレディは勧誘をやめようとせず―。その矢先、オスカーが見守る孤児院が襲撃され!?「稀代の錬成師。私と一緒に、世界を変えてみない?」これは“ハジメ”に至る零の系譜。―『ありふれた職業で世界最強』外伝がここに幕を開ける!

神代魔法の担い手たちが紡ぐもうひとつの物語。神の信奉者たちを相手に抗うオスカーたちの出会いと彼らの旅路は本編に劣らず傑作の出来栄えでした。キャラクターの全員がイキイキとしていて文字通り体を張ったコミカルな掛け合いが面白い。オスカー・オルクスの眼鏡が似合う知的な青年キャラをミレディ・ライセンの煽り属性を付加したウザさ100%の絡み方が、オスカーのこれまでに無いリアクションを掘り起こす起爆剤になってました。オスカーの住む町の住人や彼に少なからず好意を寄せる女性たちに対しても、オスカーとミレディのただならぬ関係の噂に尾ひれどころが胸びれも背びれ付いて、「これこそがありふれた職業で世界最強だよな……」と思わせるノリでこの作品のファンにとってはとても心地の良い内容でした。

レイズ・オン・ファンタジー ギャンブラーは異世界を謳歌する

レイズ・オン・ファンタジー ギャンブラーは異世界を謳歌する (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
『互いの全てを賭け魂を削り合うようなギャンブルがしたい』自らの渇望を満たせぬまま、闇に葬られた高校生、鵜印勝。そんな彼が更生の女神の逆鱗に触れ転生させられた先は、なんとギャンブルで人生が左右される異世界で…!?賭博で王さえもが決まるその地で勝が出会ったのは、単純バカな女騎士リリーナ。王位継承権を持つ彼女の代打ちとなることにより、理想の勝負の場を手に入れた勝は、その身ひとつで魔法を操る超越者たちを打ち負かしていく―!「ありがとな。人生で一番おもしろいギャンブルだった」練り上げた技術と戦略で異世界を無双する、新時代のギャンブルバトル、ベット開始!
賭けるのは第二の人生。異世界ギャンブルバトル、ショーダウン!

ポーカーやルーレットに魔法ありの異世界ファンタジー風のギャンブルバトル作品。自らは魔法の力を持たない主人公が王位継承権を巡って魔法を操る超越者たちと死闘を繰り広げていて、ギャンブルの醍醐味である技術と知略の限りを尽くした頭脳戦が繰り広げられていてとても面白かった。

ギャンブルの世界で日々技術に磨きをかけてきたギャンブラーたちが華麗なテクニックを駆使して勝利をつかみ取ってきたエピソードは、現実においてもTVを通じて幾度となく目にしてきたので、今作品のなかでも披露される一部のテクニックにおいてもリアリティを感じられました。イカサマを仕掛けることはもちろんのこと、純度100%の技術にものを言わせた神業とも思える所業。
『ルーレットで狙った箇所に玉を落とす』ことが可能かどうかは定かではないが、ギャンブルに関するネタの細部が丁寧に書かれていて現実に使える人間がいてもおかしくないのでは? と思わせるオーラがある。
それらの『ギャンブラーたちの技術の粋』を異世界に召喚された主人公を通じて数々の場面で披露することで、『異世界ギャンブルバトル』という作品として突出した個性を生み出していてよかった。

強いてあげるならば、異世界における“魔法”の汎用性が低く思えてしまい、『魔法ありのギャンブルバトル』に物足りなさを感じてしまうところが難点。もちろんギャンブルバトル作品としては開始前に明確なルールに+αとしてファンタジー風にアレンジを加えられているだけで、頭脳戦を盛り上げるための助走としては十分でもあり自分としては満足なのだけれど、主人公が勝利するまでの流れが少し予定調和に見えてくるというんでしょうか。
やはり負けるからには負ける側にも死力を尽くす姿を見せてほしくもあるので、汎用性の低い魔法なだけに弱点が露見したらアウトにするよりもう一捻りが欲しくもあった。もっとも、こんな願望は言い出したらキリがないと思うんですけどね(笑)

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 3

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 3 (富士見ファンタジア文庫)

《あらすじ》
皇庁潜入という特務に、隊長の魔女化。問題が山積する中、互いに望まぬアクシデントから、イスカはアリスリーゼに皇庁の監獄都市へ連行されることになってしまう。「キミの本音を知りたいだけ」「僕からも大事な話がある」イスカを逃がさぬよう自身と手錠で繋ぐアリス。密着状態で少女の素顔を垣間見るイスカ。しかし二人の時間は、打ち砕かれる。皇庁最凶の大罪人、『超越の魔人』の脱獄によって。時を同じく、特務と部下奪還のため監獄へ潜入したミスミスも決意を固めていた。「できるよ、今のアタシは魔女だもん」陰謀の火薬庫と化した監獄都市を舞台に、戦線は激化する!

イスカとの再会を心の底から願うアリスの想いがあふれていて、“ネビュリス王女”や“氷禍の魔女”の肩書も忘れて完全に恋する女の子。
国を思い自らの責務を果たすために日々を送る姿は従者を従え凛とした態度をとるにふさわしい活躍を見せる一方で、イスカに関わる物事においてはキャラクターが切り替わっていく。まだまだ経験浅はかなアリスがイスカに対して手探りの状態で言葉を交わしていく姿や、彼の一挙手一投足に心を揺さぶられている姿が、厳然かつ殺伐としたファンタジー世界に最高の清涼剤として作用してく(イスカとアリスの関係をラブコメと称していいのかがわからない)。

イスカとアリスがお互いの立場を捨て、平和な日常に身をゆだねる未来が来るとすれば、それは二人の物語が終結に向かうときだけだろうと考えると、『最後まで読んでみたい(打ち切りがなければ)』に繋がる動機付けにもなる。
もっとも、今回のアリスが監獄都市にイスカを連行して一緒にホテルで過ごした件だけでも極上のラブコメ劇を見せてくれたので、さらにもう一段階上のステージにあがったら何が起きるのか想像もできないけど、お互いに幸せな未来になることは間違いない。
読めば読むほど、どんなタイミングでもいいのでイスカとアリスの二人には時間を供する機会ができてほしい。その先にどんな困難な壁が立ちはだかっていようとも、今回の一連の騒動を踏まえても二人が一緒なら活路を見出せそう。
剣と魔法が交錯するファンタジーバトル、イスカとアリスの二人のやり取りのどちらも文句なしのクオリティーで、さすがはこのラノで多くのファンに支持されるだけのことはありますね。続きが楽しみで新刊が待ち遠しいです

2017年 下期 おすすめのライトノベル10選

新年あけましておめでとうございます。
2018年の一発目のラノベ記事は好きラノに投票するおすすめの作品10選です。
なるべく新作・マイナー作品のなかから選び抜いた良作なので是非とも読んでもらいたいです。



ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

青春を最大限楽しむためのメソッド“主役理論”を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ…なのに俺と真逆の“脇役哲学”を掲げる、決して相容れない天敵だった!そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。そして俺たちは、やはり同時に考えた―これは戦争だ、と。俺の“主役理論”と叶の“脇役哲学”、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!
主役男vs脇役女。同棲から始まるおかしな青春勝負

【17下期ラノベ投票/9784040693477】
高校生にして二人とも一人暮らし、バイト先も学校も、さらには住む部屋も同じアパートの一室で同棲状態!
主役理論と脇役哲学を主張してお互いに一歩も譲らない完全に水と油な二人の男女の青春がMF文庫らしくて微笑ましいです


戦闘員、派遣します! (角川スニーカー文庫)

世界征服を目前にし、更なる侵略地への先兵として派遣された戦闘員六号の行動に『秘密結社キサラギ』の幹部達は頭を悩ませていた。侵略先の神事の言葉を『おちんち○祭』と変更するなど、数々のクズ発言。さらには自らの評価が低いと主張、賃上げを要求する始末。しかし、人類と思しき種族が今まさに魔王軍を名乗る同業者に滅ぼされると伝えられ―。「世界に悪の組織は2つもいらねぇんだよ!」現代兵器を駆使し、新世界進撃がはじまる!!

【17下期ラノベ投票/9784041061107】
このすばシリーズを手掛ける“暁なつめ”クオリティ
塔の最上階で待ち構えてるモンスターを討伐するために、外壁を伝って攻略した挙句に戦闘は紐なしバンジーによる落下死で済ませる急展開させる発想は天才だと思う。ギャグのセンスのキレと壊滅的に個性の突出したパーティーで冒険が成立するところに何故か安心感を覚えるギャグラノベ



美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! 2 (角川スニーカー文庫)

遂に傑作ラブコメを完成させた天花だが、顔が赤い&妙な質問ばかりで様子がおかしい。一方、新作執筆中のひよこは「何かが足りない気がする」とスランプに戻ってしまう。悩める清純の元には、眼鏡でえっちな有名作家(パンツはいてない)や超売れっ子絵師(優しい×可愛い×〆切守る=天使)が現れて、リアルの方がいつのまにかラブコメ状態に!?

【17下期ラノベ投票/9784041059654】
才能が衝突するクリエイターたちの作品にかける想い、赤裸々に語られるライトノベル業界の(真偽のほどは不明の)実態。
社会人ラノベ読みにとってはキャラクターを通じてラノベ作家の働く姿を目にすることもでき、知的好奇心を刺激してくれてかつ楽しめる作品です。



あまのじゃくな氷室さん 好感度100%から始める毒舌女子の落としかた (MF文庫J)

完全無欠な優等生だが、高圧的で性格はキツく毒舌ばかりの生徒会長・氷室涼葉。そんな彼女に想いを寄せる副会長・田島愛斗は、ある日彼女の言葉の裏に隠された“本当の気持ち”が聞こえるようになっていた!そんな涼葉の本音―それはなんと、あの辛辣でキツい態度や毒舌の何もかもが建前で、本当の彼女は愛斗にべた惚れだったのだ!お互い両想いとわかって喜ぶ愛斗。解答付きの恋愛ならハッピーエンドなんて楽勝だよね!ということでさっそく告白をしたものの…断られちゃった!?MF文庫Jが贈る、答えがわかっているのにすれ違っちゃう捻れ系青春ラブコメ開幕!
心は両想い。なのに――本音が隠れすぎてて結ばれない!?

【17下期ラノベ投票/9784040696157】
ブコメの神様が就いているはずなのに、致命的にかみ合わないい二人の男女の青春物語。
好きな女の子の心の声を聞くことができて、両想いは揺るぎない事実……。
そのはずなのに、完全無欠の優等生だけど中身はポンコツヘタレヒロインに告白を断られるという誰も予想ができない急展開(あらすじは全く読まないタイプなのでこのときはさすがに度肝を抜かれました)
コメディとしても強烈なインパクトのある展開に笑いがこみあげてくるし、ヒロインの心の声が主人公にベタぼれ過ぎて胸やけを催すほどにラブラブでもある異質ぶり。新人賞作品ながらもこれは選ばざるをえないで作品です。



親しい君との見知らぬ記憶 (ファミ通文庫)

夢の中で見知らぬ少女と出会い、共に過ごすようになっていた幸成は、ある日、初めて訪れた場所に既視感を覚え、そこで夢の中の少女・優羽子と出会う。そして何と彼女もまた夢で幸成と出会っていたと言う。それから二人はその現象を確かめ合うため、一緒に出かけるようになり、やがて恋に落ちる。しかし全てが順調に思えたある日、突然優羽子が倒れ、意識不明の状態に陥ってしまい…。同じ夢を共有する二人の、ある奇跡を辿る物語―。

【17下期ラノベ投票/9784047349575】
繰り返し見る夢の中の見知らぬ少女との記憶。同じ夢を共有する少女・優羽子との出会い。そして、この現象に隠された真実とは。
少し不思議な現象がきっかけで出会った幸成と優羽子が自然と恋に落ちる等身大の青春が描かれている裏で、壮大なSF展開が待ち受けているとは夢にも思わなかった。破格のスケールで描かれる奇跡の恋愛物語。



語り部は悪魔と本を編む (ファミ通文庫)

恋する二人vs悪魔編集長!? 今"一番応援したい"出版業界の恋と戦い!
拾い上げ作家(デビュー未確約)の中村雄一は、理想に限りなく近い女性の絵美瑠と出会い、交際することになる。しかしある日、絵美瑠が雄一の新たな担当編集者であることが発覚!!二人は動揺するも雄一のデビューに向けて、恋人としてだけでなく、作家と編集者としても頑張っていこうと誓い合うが、二人の前にはデビューを阻む悪魔のような編集長が立ちはだかる!二人の夢の行方は―!?今“一番応援したい”出版業界の恋と戦い!

【17下期ラノベ投票/9784047348516】
拾い上げ作家が偶然出会った理想の女性が恋人になり、運命のいたずらか新たな担当編集者が恋人というまさかの展開。
作家と編集者の恋愛作品、拾い上げ作家がデビューにかける熱い想いとそれを支える恋人との苦労を描いた作品の二つのジャンルで楽しる。
ファミ通文庫らしい傑作でした。



あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! (HJ文庫)

高校入学から数ヶ月。大貫悟郎(おおぬきごろう)はその日、長いこと片思いをしていた幼なじみの美少女・杉崎小春(すぎさきこはる)に告白した。「小春! 好きだ! 俺と付き合ってはくれないだろうか!!?」 「いや、無理ですから」 この一言であえなく玉砕! さらに小春は何を思ったのか悟郎に、「悟郎、あんた彼女作りなさいよ」とムチャぶりまでしてきて!? 両思いなのに付き合えない!? 一途過ぎる少年と本当は彼のことが大好きな少女の、どうしようもない青春大暴走ラブコメ開幕!

【17下期ラノベ投票/9784798615202】
“両思いなのに付き合えない”とは!? この作品のタイトルに隠された真実とは!?
読めば読むほど主人公である悟朗と幼馴染の小春が付き合えない理由に謎が深まると同時に、幼なじみヒロインが自宅に押し掛けて甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたり、自然に交わされるスキンシップが羨ましすぎたり。学園ラブコメとしては傑作と言っても過言ではなかったです。



キラプリおじさんと幼女先輩(3) (電撃文庫)

「今日から二人で、共同生活をしてもらいます♪」プレイヤーの頂点を決める全国キラプリ大会の地区予選がいよいよ開幕!希望に胸を膨らませ博多の予選会場に臨んだ翔吾と千鶴。しかし、二人の前に九州最強の幼女先輩が立ちはだかる!翔吾と千鶴は「協力モード」―ペア枠での出場に望みをかけるが、プライドが邪魔してか噛み合わず…。そんな二人を見かねた「わくわくらんど」の店員、會田さんの導きで、アイドル養成所で同棲生活をすることに!?さらに千鶴の口から衝撃の告白が!二人は最大の試練を乗り越えることが出来るのか―?

【17下期ラノベ投票/9784048935227】
たかが女児向けアイドルアーケードゲームと思いきや、全国大会・地区予選まで開催されるほどの競技人口とトップランカーの神業が炸裂し、トーナメントを勝ち抜くにはノーミスクリアまで課せられるレベルの高さ。
アーケードゲームに全力を捧げる高校生の翔吾とJSの千鶴がさらなる高みにたどり着くために同棲生活をすることになるあたりから「んっ!?」と疑惑の目を向けたくもなるが、世間体を投げ捨て、幼なじみからロリコンと称されようと全てはキラプリの特訓に励む。
電撃文庫小説大賞からデビューして3巻まで来たけれど、いつも凄く楽しみにしている作品です。



偽りの英雄が英雄エルフちゃんを守ります! 崖っぷちから始める世界寿命の延ばし方 Step3 (MF文庫J)

人と獣の激闘は続いていた。未だ意識を取り戻さない英雄、フィオに代わって偽りの希望となった弟子のウェズリーはキリエ達と共に奔走するが“黙示録の獣”の圧倒的な成長力に為す術もなく蹂躙されていく。獣の進化により突如、出現した大樹の振り撒く瘴気の影響で、人類滅亡までに残されたリミットは僅か三日間に。憔悴していくウェズリーのため、ソーニャは決戦に向けてある行動を開始する。そんななか、眠り続けているフィオは。「わたしがいるべきなのは、辛くて残酷な世界だから。そこがどんなに辛くても、ヒューイット様が守った世界だから」「その身に刻め、獣。おまえたちの憎悪なんかに屈しない、人間の力だ」―世界が英雄の目覚めを待っている。

【17下期ラノベ投票/9784040692814】
人類に残されたタイムリミット。“黙示録の獣”の圧倒的な強さに蹂躙され尽くすなかで抗い続ける人類の奮闘。
絶望に打ちひしがれそうになりながらも英雄の再臨という希望に全てをかける展開に時間を忘れるほどに読みふけってしまいます。
自分で言うのもあれだけれどマイナー過ぎて評判をあまり聞かないので、これを機会に知ってほしくもあるし読んでもらいたくもあります。



僕の知らないラブコメ (MF文庫J)

みんなは近いうちに逃げ出したくなるような嫌なことってある?あるよね、きっと。明日になっちゃえばいいのにって思うようなそんな時。僕、芦屋優太はそんな時間を早送りできる能力を手に入れたんだ。これでもう勉強や揉め事、全ての嫌な時間から逃げることができる。やったね!そうして早送りしながら日々を過ごしてたら知らないうちに彼女が出来ていた!しかも相手はあのクラスの問題児、柳戸希美だって?僕は怯えながらも付き合い始めたんだけど、意外にも柳戸はとても優しくて、そしてとても可愛くて…。どうして柳戸はこんな僕のことを好きになってくれたんだ…?え、このラブコメ、僕だけ知らないの?第13回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!

【17下期ラノベ投票/9784040695549】
時間を早送りできる能力。嫌な時間を早送りしてたら、知らない間に彼女ができてた!?
学園ラブコメはこれまでに数多く読んできたけれど、“時間を早送りできる能力”という要素を+αするだけでここまで新鮮味のある物語を楽しめるものなんだと改めて実感しました。一見して何の欠点もない能力に思えるけれど、早送りしている間に主人公の身の回りに起こった事実からひとりだけ取り残されたときの焦燥感。最後には、この能力が災いして二人の関係を崩壊させる決定的な出来事に派生することになり、幸福の絶頂から人生のどん底の落差に激しく感情が揺さぶられました。
そして注目すべきは“時間を早送りできる能力”なのであって、“時間を巻き戻す能力”は存在しないところ。
2017年に読んだラブコメのなかでも指折りの良作なのでおすすめです。