働きたくない村人のラノベ日記

ブログ開設2014年5月30日

スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ

スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ (MF文庫J)

《あらすじ》
アランは地上最強の鉱夫だ。掘ること100年、スコップから岩石溶解ビームが出た。1000年でビームは波動砲に進化した。グッと気合を入れたら撃てたのだ。ある日、アランは王女リティシア姫を山賊から救う。スコップ波動砲で山賊を(山ごと)消し飛ばすと、姫に護衛を頼まれた。お礼は「なんでもします!」そして始まるスコップ無双。唸る鉱夫狙撃、轟く鉱夫爆撃。あまりの強さに姫も即惚れ「え、えっちなスコップ(動詞)私としてください!」と求婚(?)されるが、その活躍は後に神話となる鉱夫伝説の序章に過ぎなかった―見よ世界、これが英雄だ。剣と魔法の世界をスコップ一本で無双する、痛快無比なる冒険ファンタジー!

スコップ(名詞)がスコップ(形容詞)スコップ(動詞)するスコップ無双ファンタジーですこっぷ。
1000年の年月を経て力を宿したスコップは波動砲を放てます。
1000年の年月を鉱夫として過ごしてきた人類は、剣と魔法の世界をスコップ1本で生き抜けます。
1000年の年月を地下で過ごしてきた人類は、ちょっとコミュニケーション能力が欠如するため、言葉足らずになります。
そんな地上最強の鉱夫にして最強のスコップ使いアランの伝説の幕開けは国を追われた王女を救う場面から始まりますが、スコップが無双する謎展開で強行突破し過ぎてスコップ中毒になりそうですこっぷ。世界の法則が乱れる。
スコップにできるのは“掘る”ことと“埋める”ことだけのはずなのに、アランのスコップがファンタジーでもはやスコップが概念化していて意味がわからない。スコップとはいったいなんなのか……。
アランの英雄譚に関わってくる主要なキャラクターたちがスコップの存在に疑問を抱きつつも徐々にスコップに堕ちていき、やがて世界がスコップに魅了されてスコップを崇め奉るまでの変革を目の当たりにしまる。
スコップは剣よりも強し。

俺を好きなのはお前だけかよ(11)

俺を好きなのはお前だけかよ(11) (電撃文庫)

《あらすじ》
最悪だ…。どうして、こんなことになっちまったんだよぉぉぉぉ!!…え?何が起きたかって?あの男だよ。驚異のラブコメ主人公である、あの男が、再び西木蔦高校にやってきやがったんだよ!!開催中止の危機を回避し、平和に行われるはずだった『繚乱祭』。だがあの男を中心に、嵐は容赦なく西木蔦に吹き荒れる…それは一人の少女の願いと共に。まあ流石に俺はもう面倒事はこりごり―って引き受けんのかよ、パンジー!!しかも、その謎の決め顔とポーズで、てめぇは一体何を企んでやがる!?

oresuki-anime.com

如月雨露、渾身のイラスト芸再臨!
イラストレーターによる読者の99%が得をしない無駄に手の込んだゴリゴリのマッチョヒロインの挿絵!!
この展開は予想ができていたんだ……。しかし、あまりにも理不尽な仕打ち過ぎて、これを目にしたときは虚無感しか襲ってこなかった……。
無駄にページをまたぐときの文章の構成もいじってボケ倒してきたり、無駄に使い捨てキャラを10巻のカラーに伏線として登場させてきたり、こんな渾身のギャグに貴重なリソースを割きすぎている気がMAX半端じゃないけど、無駄に洗練されすぎていてこれこそが“俺を好きなのはお前だけかよ”の作風だと思えるから許せる。
繚乱祭を満喫する裏で繰り広げられているジョウロの思惑とホースの企みが交錯し、因縁のある二人なだけに一筋縄ではいかない学園祭になっており、今後の学園ラブコメの展開を見据えた意味深な発言を踏まえた伏線もいろいろと張られていますね。まだまだパンジーに関しては謎が多いので新刊が楽しみです。

俺を好きなのはお前だけかよ(11) (電撃文庫)

俺を好きなのはお前だけかよ(11) (電撃文庫)

2年B組は全滅しました

2年B組は全滅しました (講談社ラノベ文庫)

《あらすじ》
「安心しろ。おまえら馬鹿ばっかだから、頭のいい俺が使ってやる」国崎東高校の2年B組は全滅した。……俺、都築紫苑を除いて。突然スマホが暴走し、異世界へと転移させられた国崎東高校の生徒たち。そこに現れたのは神を名乗る謎の存在。一人に一つチートスキルを与えられ、モンスターが徘徊するダンジョンを攻略させられることに。モンスターを倒してポイントを貯めれば、元の世界に戻してくれるらしい。だが、日頃からまとまりのないクラスの奴らは好き勝手に行動し、全滅してしまった。バカな奴らだ。しかたないから、チートと、ある方法で手に入れた能力を使って、俺がクラスメイトたちを復活させ、ゲームクリアに導いてやるよ――。

タイトルのインパクトと主人公の都築紫苑を除く全員が冒頭から死亡する衝撃の展開。争いとは無縁のごく普通の高校生たちが身の丈にあわないチート能力を手に入れたことで理性のたがが外れて暴走を繰り返し、スクールカーストによる力の支配とクラスメイトどうしの醜い論争が窮地に立たされたときにこそ現れる人間の本性がダイレクトに伝わってきて衝撃を受けるばかりでした。
特に「こいつはゾンビがお似合いだ会議」は面白かったです。ダンジョンでモンスターに殺されたクラスメイトたちの魂の器として提供されたホムンクルスの肉体を前に、不足した人数分は腐敗した体(ゾンビ)を提供され、肉体的にも精神的にも死亡が決定づけられる盤面を民主主義的に話し合いで決めるシーン。スクールカーストが形成するクラス内の空気や同調圧力、集団心理を濃縮したクラスメイトたちの酷いなしつけあいが阿鼻叫喚の渦を巻き起こしていて、酷い有様でした。
そんなゾンビ会議の発案者である主人公のゲスさはさらに上回っていましたけど、イキりヤンキーたちを気持ちよくぶち殺してるところはスカッとしたので終わり良ければ総て良し。
クラスメイトたちを無事に現代の日本に帰還させて1巻完結かと思いきや、大きく風呂敷を広げてさらには続巻まで刊行が決まっているらしいです。
正直、1巻完結のほうが傑作として片付きそうだったので、2巻の刊行が蛇足となるか不安ではありますが、とりあえずは新刊に期待を寄せたいと思います。

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2

虐殺スペック赤三月さんと低スペック九木野瀬くん plan.2 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
周囲の心を殺すほどの圧倒的な才能『虐殺スペック』。低スペックな俺、九木野瀬伊吹は、“万能”の虐殺スペックを持つ絶対的美少女・赤三月朝火の人生攻略本制作に巻き込まれてしまった。夏休み前の休日に出かけた俺は、本屋で出くわした朝火に誘われ、黒花とともにテニスの試合を見学することに。試合を優位に進めていた朝火だが、あろうことかケガをしてしまう。真意を問いただすと、「人間関係」の攻略法のためにサンプルを取ったとか言い始め!?そして、『あいつ』も学校にやってきて―。低スペックが虐殺スペックと挑む人生攻略本制作、第2巻!

万能の虐殺スペックを持つ本当の天才が非凡ながらも活躍する同世代の人間を完膚なきまでに叩きのめす光景。そして、チームの勝敗の行く末を担う重要な人間が負傷したとき、チームメイトはケガをおして出場させるのか否か……。窮地に立たされたときこそ、人間の本性が現れてくる。
人生の攻略本政策を掲げる部活動の一環であり人間関係の攻略本つくりのためのアクションではあるけれど、そこから得たサンプルが人間不信に陥りそうなレベルのクラスメイトのダークサイドでかなりエグイ。人間関係をスムーズにいかせるための本音と建て前、自分の失敗を外的条件に求め成功を内的条件に求めるセルフハンディキャッピングを真正面から論理的に指摘する人間がいたらそのコミュニティは一発で崩壊しますね。
あくまでも人生の攻略本作りであり、行動に対する結果のサンプル集めなので、サンプルを盗聴後も人間関係に亀裂が生じるようなアクションは全く起こしてはいないけれど、学園ものとしてはかなりエグイタイプ。
謎部活系ともカテゴライズはし難いし、捻りの効いた学園ものくらいがちょうどいい認識です。
まあ、自分としてはこれくらい捻りの効いた作品のほうが、キャラクターの行動が奇想天外で予想がつかないほうが先々の展開にワクワクするのでわりと好みのタイプの作品ですね。

継母の連れ子が元カノだった2 たとえ恋人じゃなくたって

継母の連れ子が元カノだった2 たとえ恋人じゃなくたって (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
両親の前では“家族”らしく振る舞うも、二人きりになるとあの頃の思い出が蘇り、やっぱりお互いが気になる日々で――。
そんな中、水斗の前にぼっち系オタク少女・東頭いさなが現れ、二人はすぐに意気投合! 図書室で放課後を過ごす関係に!?
ただの気の合う友達だと真顔で言い張る水斗といさなの、友達以上な距離感に結女はやきもき。しかも、
「わたし、水斗君の彼女に、なれますか……?」
徐々に水斗への恋心を自覚していくいさなを、”水斗の義姉(おねえちやん)”として応援することに!?
恋と友情ときょうだいの絆が錯綜する、『水斗攻略作戦』が始まる!

元恋人同士が義理の家族になった水斗と結女。
恋愛脳に侵されていたときを黒歴史として語り続けられ、弱みも好みも恥ずかしい思い出もお互いに握られているシチュエーションが新鮮です。ちょっとしたすれ違いがきっかけで破局となった現在の心境は、お互いのことを憎からず思っているけど素直になれない、そんな拗らせ気味な距離感を保っているやり取りがほとんど。そのために、水斗がぼっち系オタクで読書の趣味も意気投合して図書室で放課後を毎日過ごす関係にまで発展した東頭いさなに嫉妬とやきもちを抱くし、義理の家族のポジションから水斗の攻略作戦をプロデュースしていさなの初恋を応援したり、義理の家族という肩書が水斗と結女の関係をこじらせているせいで二人の日常がたまに斜め上の方向にそれていて滑稽に映ります。
もっとも、水斗と結女の元恋人関係はまだ当人たちを除いて家族を含め誰にも明かされていない状況なので、これが露呈したらしたで外野からも盛大にいじられたり、よりいっそうお互いがひとつ屋根の下で暮らしている状況を意識して面白くなりそうなので、そんな展開がちょっと楽しみではあります。
この義理の家族の二人が結ばれたときは、末永く爆発してもらいたいです。

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 4

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 4 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
アインビストから再びポーンソニア王国へ戻ってきたヒカルは、無実の罪を着せられているラヴィアに堂々と日の下を歩けるようになってほしいと強く思い始める。
次期国王の継承争いで混乱している今ならば何か方法があるかもしれないと考え、ヒカルは王宮内に忍び込み、王女クジャストリアと接触する。
そこで知ったのは、クジャストリアがローランドの知り合いだったという事実。
さらに、クジャストリアが王の座につくためには三家ある公爵家すべての賛成が必要なのだという。
しかしそのうちの一つ、ナイトブレイズ家の次期当主は原因不明の病に伏せており、執務もままならないらしい。
ローランドの縁もあり、手を貸すことにしたヒカルは、病の原因を確かめるために公爵家に向かうのだが――。

Web小説系の書籍化作品はストーリーが地続きになっていて切れ目がないため、冒頭からいきなり登場人物が語り始めてキャラクターの概要と人物相関が掴みにくいのが難点なのが個人的な感想ではあるけれど、この作品に関してはヒカル、ポーラ、ラヴィアのパーティー、東方四星、ギルド職員などの既存のキャラクターが上手い具合に物語に一枚噛んでいて、とても読みやすい作品でした。
やっぱり、作品を楽しむうえでは用意された設定をきちんと把握できていることが大事ですし、書籍化作品だけを追う読者としてはどうしても刊行ペースが空くと記憶が薄れてきますのでとても助かります。

ボーンソニア王国へ火竜を差し向けて国王の退任を要求したことが騒動の発端となり、次期国王の継承争いにまで発展。王女クジャストリアと接触することで、ラヴィアの指名手配を解除することで人目を避ける生活に活路が見えてきたり、徐々にではありますけれど良い方向に話が進んできていて良かったです。もっとも、クジャストリアを王の座につけるまでに、継承争いの水面下でギルドのウンケンとヒカルが差し違える急展開になったりして、そこから芋づる式にヒカル=シルバーフェイスに結びついたり、小さいところで伏線が張られてきていて、今後のギルドでのウンケンとヒカルのやり取りや受付嬢との関係にどのように響いていくのかが楽しみではあります。

それと個人的にではあるけれど、ヒカルとラヴィアの夜の営みが減っている気がするので希望します。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典14

ロクでなし魔術講師と禁忌教典14 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
リィエルの一件を乗り込え、ようやく訪れた平穏。女王陛下の尽力により数十年ぶりに開催されることになった魔術祭典に、アルザーノ帝国魔術学院、聖リリィ魔術女学院、クライトス魔術学院―アルザーノ帝国の各地から有力生徒たちが結集する。「世界の大舞台で魔術の腕を競い合ったお祖父様が見たという光景を、この眼で見たいんです!」その中には、もちろんシスティーナの姿もあり―。帝国代表の覇を競う中、因縁の少女・エレン=クライトスと再会することになるのだが…。選抜会に潜む卑劣な陰謀、そして失われゆく自分たちの未来を解放するため、システィーナは天高く飛翔する!

シリーズ最高に熱く、感動で泣ける物語!
魔術学院で講師と生徒の関係から始まったグレンとシスティーナの関係は、数々の困難な局面と強大な魔術師たちとの死線を潜り抜けてきた壮絶な半生であったけれど、いつしか距離が縮まり背中を預けられるパートナーのような存在に感じられる。システィーナの魔術師としての才能もグレンの教鞭や特務分室のアルベルト、イヴたちとの出会いもあり、さらに才能を開花させ技術に磨きがかかった姿には目覚ましいものがありました。
そんなシスティーナの成長と、彼女のグレンを想う気持ちが一心に伝わるきっかけとなったのが、エレン=クライトスとの再会と選抜会に渦巻く陰謀、そして抜け出すことのできない無限ループ地獄。
神々の力がもたらす無限ループの力は絶大であり、術者の意志を妨げる行動の全てを破壊する力を前に敗れ、エレンの願いを叶えるために永遠に繰り返される選抜会。
袋小路に陥り絶望の淵に立たされるなかで無限ループを繰り返すグレンの精神が摩耗していく壮絶な心境と、出口の見えない状況を印象付ける絶望感が強烈に伝わってきてとても感情が揺さぶられました。そんななか、幾百幾千の選抜会を繰り返していき徐々に消耗していくグレンを目の当たりにして、システィーナの中にあるグレンに対する信頼が無限に続く選抜会に終止符を打つきっかけになったときは最高に熱かったです。
この14巻にはシスティーナのグレンに対する信頼と献身、そしてシスティーナという相棒の素晴らしさの全てが詰まっていました。