働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! (GA文庫)

《あらすじ》
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生が目覚めると、そこは魔法や獣人の存在する中世っぽい異世界だった。突然の事態に彼らは混乱―することもなく(!?)電気もない世界で原子力発電所を作ったり、ちょっと出稼ぎに出ただけで大都市の経済を牛耳ったり、あげく悪政に苦しむ恩人たちのために悪徳貴族と戦争したり、やりたい放題!?そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ!これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である!

7人の超人高校生たちが各分野において比類なき力を持っているメンバーによる異世界革命物語。異世界に転移したときの状況証拠や異世界に伝えられる伝説から、現代へ帰還するための糸口を見つける中、まずは自分たちの生活拠点と環境を整えて情報探索を中心に行動を始めるまでが1巻の内容となっており、本格的な探索は2巻以降といったところですかね。

異世界ライフの第一歩として、まずは『資金調達』の開始。7人の超人高校生たちが協力することで、着の身着のままで訪れた異世界でもなに不自由なく、才能一つで大金を稼ぐまでの道のりが恐ろしい。異世界の文明レベルが低いこともあり、『商売』の世界において誰も思いつくことの無かった発想を次々と持ち込んでいきあっという間にお金持ち。日本で大企業を経営する実業家高校生、どんな情報でも取りそろえてくるジャーナリスト、ふたりの超人高校生による『資金調達』を達成するまでに立ちはだかった『悪徳商会』との一悶着と、超人高校生と知らずにケンカを売った結果に待ち受ける『悪徳商会』の末路はかなり痛快でした。

最後にはコテンパンにやられる悪役キャラが権力を振りかざしている理不尽な行為と苦渋をなめさせられる平民の姿、クズな悪役の横暴ぶりを見せつけることで感情移入させて、最後には因果応報という感じで超人高校生たちが天誅を下す。
この超人高校生たちが集まれば、たとえ悪徳貴族が相手で多勢に無勢であってもサラッと勝てるだけのオーバーテクノロジーがあるから恐ろしい。『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』のタイトルに偽りはありませんでした!