《あらすじ》
帝国の支配からヤマトを解放した超人高校生たちは、すべての謎が眠るエルフの里へと向かう。果たしてそこで待ちうけていたのは、彼らをこの世界へと呼び寄せた存在との邂逅だった!ついに語られる異世界召喚の理由。超人高校生たちは元いた世界に帰還するためにも、異世界を守る決意を新たにする。だが、時を同じくして“青の元帥”ネウロは司たちとの全面対決を選択。圧倒的な大軍勢が疲弊したヤマトへと迫ろうとしていた!世界の命運を懸けた戦い。その始まりを告げる、異世界革命譚第8弾!
超人高校生たちを異世界に呼び寄せた超常の存在との邂逅、ネウロの正体、ツカサたちが異世界から帰還するための手がかりの発見。帝国の支配から解放するための超人高校生たちの革命譚もいよいよ終着点の目星が付く中、超人実業家の真田勝人のみが唯一独断で行動する状況が続いています。超人高校生たちの突出した才能をもって卓越した技能が数々の困難な局面で華麗に披露され、爽快感のある活躍ぶりとともに、強者に出くわして拮抗した局面に陥ったときに見せる人間らしさにメリハリが効いていて良いですね。
どんなに優れた人間でも、心臓はひとつしかないし致命傷を受ければ命も果てる。現実離れした才能を持つ超人高校生たちにも不可能なことはあるし、ひとりの人間としての限界は存在することもある。敵対勢力のネウロの有する手札とツカサ率いる勢力の手札も現状ではかなり拮抗していて、一筋縄では異世界からの帰還はなせそうにないですね。それだけに、どのような切り口で形勢を巻き返していくのかが気になるところではあります。
全てのカギを握るのはやはり真田勝人の存在ですかね。現状ではネウロの勢力についているようですが、まだまだ底の見えないポジションに立っており、どこまでが彼の意思で動いているのかが未知数。どこまでも合理的で堅実な選択肢をたどっているように見えるけど、真意は謎に包まれています。今回のクライマックスでは彼の意思が垣間見えて大きく動いている場面がありましたが、はたしてどうなることやら……。