《あらすじ》
「僕は、冒険者になろうと思う――」魔術の才能がからっきしな少年、ジゼル・アンダーブルックリン。魔術師のための学校《識者達の学院》を自主退学した彼が目指すのは、冒険者だった。手始めに冒険者の集う酒場《金獅子亭》へと赴いたジゼルだったがそこで偶然、助けを求めていた半妖の少女、ミリアと出会う。ミリアは“姉のレナリアを探してほしい"という依頼を受けてくれる冒険者を探していた。《金獅子亭》の代わりにその依頼を引き受けたジゼルはやがて、とある事件の全貌を追っていくことになり……。相沢沙呼×so-binの大型タッグが贈る、持たざる者のための探求叙情詩が幕を開ける―――。
ここ最近に読んだMF文庫Jから刊行された作品のなかでもダントツに面白かった! ツイッターの公式アカウントや公式サイトが力を入れて宣伝していたのが購入のきっかけに繋がったこともあって実際に読んでみたけど、もう面白すぎて読み終わったときの充足感が半端じゃなかったです。
魔術の才能がからっきしで魔術学院での留年を経ての自主退学……、主人公のジゼルは特異な能力を持っている体質で、実は秘められた力を開放したら途端に強くなるとか、あらすじからそんなイメージを抱いて読み進めていったけど、全然そんなことはなかった。冒険者稼業に就くため着の身着のまま赴いたのに、身の丈にあった仕事を選べと門前払いをくらうことになったり、なんかもうそのあたりになってから『この物語はこの先どうすんの?』と、先が気になり始めた感じた。
このラノベに関しては『面白いから読んでみな』くらい人におすすめしたい作品でした。