《あらすじ》
魔術師養成の名門“王立魔術学院”へ入学した生徒たち。信念と大望を胸に秘めた彼らを待ち受けていたのは、勇者パーティーの元賢者で“《魔王》教官”と恐れられる冷酷無比な学院教官・エルロスであった。
「魔術師としてふさわしくない者には退学勧告を下す」
生徒たちが死と隣合せの魔術師を目指すのには相応の理由があり、各々が退学処分になりかねない秘密を抱えていた。エルロスにすべてを見抜かれ、追い詰められる生徒たち。そんな極限状況の中、生徒たちはエルロスの常識破りな教導の末に、真の魔術師へと覚醒してゆく！ 最恐教官と問題児たちが紡ぐ魔術学園譚！
勇者パーティーの元賢者で周囲からは魔王教官と呼ばれるエルロス、彼の容赦のない指導を受けることになった魔術学院の生徒たち。
本物の魔王の強さと恐怖を知るエルロスだからこそ、入学直後の生徒たちを相手にも未熟で精神的に弱い部分にも核心を突いた言葉をぶつけていき、己を高めていこうと切磋琢磨する生徒たちにさらに磨きをあげて成長させていく。
教官と生徒の構図で描かれる魔術学園×指導教官ものとして、おそらく最も冷酷無比で容赦のない教官キャラクターだったと思います。
その分だけ、実戦を想定したハイレベルな課題を課されたり、魔術師として活かせる長所はしっかりと見つけ出して良い方向へと導こうとする。魔術学院に入学したての生徒たち相手ということもあって指導教官要素が色濃く描かれていたと思いますけど、それを抜きにしても教官が生徒一人ひとりに対して真剣に見ている様子が凄く感じられる作品でした。
読み応えがあり情報量が多くてハードでしたけれど、とても面白い作品だったと思います。
続巻が出るのなら是非とも読んでみたいです。
