《あらすじ》
腐敗した教会を正そうとするルマキーナ。彼女に協力して、ディアヴロはとうとう王都へ乗りこむ。聖騎士との交戦が予想されるが、実は楽観していた。“宝物庫”で揃えた新しい装備は、この異世界において圧倒的だからだ。しかし、立ち塞がったのは無力な信者たちだった。ルマキーナは戦いを望まず―教会堂に閉じ込められ、逆に背徳の汚名を着せられてしまう。理不尽な扱いすらも受け入れる聖女だったが…ディアヴロは黙っていることなどできなかった。「敵も味方も判らぬ愚者どもめ、もはや生かしておく価値もない!」強大魔術で教会を粉砕する!?やがて世界を震撼させる魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む冒険譚、第六幕!
ファンタジー世界ならではの妙に面積の少ない装備、ディアヴロの意図しないところで偶発的に発生するエロイベント、その他すべての要素が合わさってとてつもなくエロかった。ライトノベルというカテゴリーで表現できるギリギリのレベルのラインをまたいでいるのは読めばわかる事実だけど、口絵に作中のワンカットを載せる段階から最もきわどいシーンをチョイスしてくるのが狙ってる。それでいて、手を変え品を変えることで、ディアヴロとの掛け合いを楽しませてくれるのが、たとえディアヴロとヒロインが軌道に沿った展開になだれ込んでいくのかわかっていても、やることなすこと奇抜すぎて凄く面白かったです。
異世界召喚ファンタジー要素を突き詰めると、ディアヴロが強敵と戦う熱いバトルを詰め込んだ展開は主人公のチートスペックがくどく感じることもなく良い案配で盛り込まれているので他の異世界召喚ファンタジー作品と対比してもかなり読みやすい構成でした。
ディアヴロが召喚前のゲームの世界に巻き込まれたことに対する真実など、まだまだ明かされない部分もあるので、最終巻にたどり着くまで読み続けていきたいです。