働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

緋弾のアリアXXV 羅馬の軍神星

緋弾のアリアXXV 羅馬の軍神星 (MF文庫J)

《あらすじ》
東京武偵高校、そこは武力を行使する探偵―通称『武偵』を育成する特殊な学校。強襲科の超エリートでSランクの最強武偵・アリアのパートナーに選ばれてしまった(普段は)ただの一般人・遠山キンジ。“可能を不可能にする女”ネモ達『N』は、世界を分断と戦乱の暗黒時代に戻そうと企み、その魔手は既に人類を蝕みつつある。ネモとNのリーダー・モリアーティ教授の戦力によって、シャーロック、ベレッタは斃れた。新しく生まれ変わった拳銃に怒りの弾を込め、キンジは未来を取り戻すためアリアと永遠の都ローマに立つ!大スケールアクション&ラブコメディー第25弾!

日本の地を離れて世界を渡り歩き、数々の超人偉人神々と死闘を繰り広げてきたキンジの人外ぶりが留まることをしらない。強敵との戦いで得た経験も少なからずキンジの技のバリエーションへと吸収されていて、実戦で通用するレベルまで洗練されているのを見るたびに、またひとつ人外への道を一段駆け上がったことを証明していってくれる。30巻の大台にまで届く勢いでシリーズが続いているけれど、ここまで読んできて全く中だるみを感じさせないレベルでキンジたちが繰り広げるバトルが面白すぎてたまらない。

そして、これだけの長期シリーズ作品にもなるとキャラクターの数も膨大になってくるところではあるけれど、キャラクターごとに要する能力や身体的特徴や戦闘スタイルが明確に細分化されているので、物語のなかのエピソードを通じて印象に残りやすいです。
既に軽視できないレベルで世界から超人認定を受けているキンジも、外部の人間からアプローチを受ける機会も増え、過去に登場したキャラクターと再び顔を合わせることになっているけれど、読者である自分の目から見てもキャラクターの大まかなプロフィールが速やかに浮かぶくらいは記憶に残っている感じです。
作品を楽しむうえで情報が認知されていることを前提に会話が進むためにキャラクターのプロフィールは欠かせない情報がきっちりと記憶に残る作品なだけに、緋弾のアリアは素晴らしい名作だということが断言できる。