《あらすじ》
「最近思うんだけど、ギギギ文庫よりいいレーベルってなくない?」ギギギ文庫編集長は幼女です。今日はどうやら褒められたい気分のご様子。「そ、そうですね…」なんて心にもない相槌を打ってしまった私は、編集部一年目の川田桃香です。でも仕方ないのです。今日こそ、この渾身の企画を編集長に通さなければ!―部数マジック、テンプレ論、差し入れetc、業界の役立つ知識が盛りだくさん♪そして全編集者の敵、“ヤツ”も現れる…?「塩まいて塩ォ!」現役☆美少女編集も荒ぶる編集部るぽラノベ第2巻、ここに校了!
ライトノベルレーベルの過酷な労働実態を忠実に書き綴ったノンフィクション作品かな? ガガガ文庫は身を切り刻んで自虐ネタに走ったのかな?
これを片手に労基署に駆け込めば即刻ブラック企業に認定されて、編集長は牢屋送りになりそうですね。
ガガガ文庫は読者の目線から見ても『ガガガ文庫らしい』でひとくくりにできるくらいのキチガイルな素晴らしいレーベルで、存在感を放つ尖った作品を多数輩出するので店頭で見かけると冒険心を刺激されてつい読んでみたくなります。最近ですと主人公が二重人格で出会ったヒロインと所かまわずセ〇クスをしまくる作品なんかもありましたねー。
ただし、たまにガガガ文庫は作品は鋭く尖らせすぎた作品を意識し過ぎて逆にポッキリ折れてしまい打ち切りのケースもしばしばあるので、そこは一長一短。
今回に関してはまだ許容できる範囲ではあるけれど、ラノベ業界の売り上げ部数マジック(水増し)をはじめ若干業界のタブー深入りし過ぎて、著者が黒の組織に消されないかが心配(小学館だけに)。
ラノベ業界物は自らの業界での経験と知識を切り売りする側面が強く、業過の様々な実態が反映されている作品案なので、消費オタクからしたら知的好奇心を刺激される内容でもあります。