《あらすじ》
ナギの怪しい夜なべ仕事を巡る騒動や屋敷全体を巻き込んでの酒盛り響宴もありながら、少年と四人のおねえさんの日々は続く。武闘大会で出会ったシオンに瓜二つの少年、ノイン。彼の正体を探るべく、シオンは己の足枷となっている魔王の呪いに関して調査を開始した。参考文献の買出しに出かけたアルシェラ達は、街中で一部の貴族が始めた亜人を主な対象とした『奴隷反対運動』を目にする。数日後、シオンの屋敷に訪れた商人が紹介してきたのは二人の幼いハーフエルフ、偶然にも渦中の存在である奴隷だった―。辺境で穏やかに暮らす最強の神童少年と、四人のおねえさん達のラブラブ同居生活、世界が動き始める第3弾!
かつて君臨していた魔王の正体が世界を救った勇者の成れの果て。魔王を倒した際にかけられた呪いが原因となり、徐々にその深淵に飲み込まれていくこととなる。
逃れられない因果に囚われてしまった神童の少年シオンの身に起きた異常の正体も明らかになりつつあり、シオンの穏やかな暮らしを裏で脅かそうとする勢力の暗躍と戦いにより、世界が動き始める。
おねショタでエロエロなラブコメ生活と世界の破滅と救世をかけた激闘が熱いファンタジー作品で今回も素晴らしい内容でした。
どんな薬も適量であれば人の体を癒すけれど、過剰になれば毒にもなる。
人類にとっては救済の力と呼ばれる聖剣の力も、人類に牙が向けられれば……。
そんな理論の展開でこれまでの聖剣に関する固定概念を逆転させる発想の飛躍により、ドンドンと物語に深味が生み出されていきます。始めは聖剣を回収していけばシオンの辺境での暮らしを脱する手がかりを得られると思っていたので、こんな予想外の切り口から覆されるとは思いもしなかったです。
これから先、どのような結末をたどっていくのかも非常に楽しみです。
余談ですが、表紙はシオン×フェイナですが、メインのエピソードから鑑みればイブリスが妥当かと。
イラストを担当されたぴょん吉さんの描く女性キャラの質感は好みのドストライクなので、フェイナでもイブリスでもぶっちゃけどっちでもいいんですけどね。
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