働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

娘じゃなくて私が好きなの!?(6)

娘じゃなくて私が好きなの!?(6) (電撃文庫)

《あらすじ》
私、歌枕綾子、3ピー歳。恋人はお隣に住む二十歳の青年、左沢巧くん。現在は訳あって東京で同棲中。元カノ(?)とのトラブルも解決し、私達はより一層蜜月な日々を過ごしていくけれど――
「綾子さんの心の準備ができるまで、俺はちゃんと待ちますから」
「……もう、我慢しなくていいよ」
 お預けの日々が一転、一気に佳境に! 私達はとうとう、恋人として一歩前進する――はずだったが、そこでもやはり一悶着があって……。二人の『はじめて』は果たして無事に終るのだろうか。
 さらには私の上司、狼森さんのとんでもない秘密も目撃することに……! そして最後には凄まじいサプライズも。同棲生活はやっぱりドタバタ続き!? 超純愛年の差ラブコメ第六弾、開幕!

仕事の都合もあり、自宅を離れて東京での同棲生活。
美羽の目も気にする必要もなく、綾子と巧の二人の関係がこれまでイチャつくことのできなかった時間を急速に取り戻すかのようにタガを外してラブラブなやりとりを見せつけてくれてとにかくヤバかった。
思い返せば、綾子は未婚の子持ち処女、巧は幼少期から綾子一筋を貫き通して童貞。
東京でのわずかな期間の同棲生活の間にお互いに“はじめて”を捨て去って、身も心も本当の意味で男女の関係になってしまったんですね……

そして、一線を越えてからというもの、恋人との距離感のボーダーラインがズレてきて、昼夜問わずにこれまででは考えられないくらいに乳繰り合う浮かれぶり。
他人の目を気にせず、我慢することも忘れた男女のつい目で覆いたくなるくらいに頭の悪いやり取りだけど、本来であればこれくらい仲の良いカップルなんだなって思うようにすれば……

さて、恋人としての関係も一歩前進した二人の成果物がクライマックスで『次巻、最終巻!!』という、盛大な爆弾になるとは夢にも思わなかったです。
まるで打ち切りをくらった作品を形式的に“最終巻”という体裁を保つための急展開にも感じるけれど、物語の流れを考えれば打倒ですね。
完結巻。とても楽しみにしてます。