《あらすじ》
『魔王使い』が強化される時、魔王たちも覚醒する!!ついに本格的に動き始めた現魔王セオドラ。
彼女に対抗すべく、ルイン達は支配された国を解放し協力関係を結ぼうと動きだす。
まずは情報収集のため、魔族に占拠された小国の王都にルインとリリスの二人で潜入するが、王都はまるで平和な国そのもので!?
不思議に思う二人は、そこでセオドラの狙いが『魔王使い』のジョブを強化するアイテム【女神の天啓】にあると知り――
「私の名は――アルフラ。貴方達が、女神と呼ぶ者です」
魔王を仲間にした最強の少年は、ついに女神と邂逅する!!
『魔王使い』のジョブが持つ脅威。ジョブを強化するアイテム【女神の天啓】の存在。
敵として君臨する魔王をテイムすることを可能とするジョブの存在は、ルインの行いによって『魔族と人間の共存』の未来を描く可能性を示唆している一方で敵対している魔王サイドでは戦力を大きく削ぐ脅威としてとらえられる。
それが、ルインたちと相対するセオドラをはじめとする魔王たちとの戦いを一筋縄ではいかないものにし、激しさを増す局面へと突入していてとても手に汗握る展開を繰り広げていました。
巻を増すごとに、この物語における『魔族と人類』の根幹にあるものが広がりを見せていき、ルインたちが成し遂げてきたことが描く未来や作者が思い描く結末への期待が高まり、純粋に最後までこの作品を見届けてみたいと感じました。
あとは、ルインにテイムされた魔王ヒロインたちとのにぎやかなやり取りやラブコメチックな日常シーンが面白いところも魅力の一つです。
新刊も楽しみにしています。