働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

わたし以外とのラブコメは許さないんだからね(6)(完結)

《あらすじ》
 文化祭での公開プロポーズで堂々の公認カップルとなったヨルカと俺。クリスマス・イブの遊園地デートに、プレゼント交換、そして観覧車の中で甘々のキス。
「ねぇ、希墨。来年も、この先もずっと一緒にいようね」
「もちろん」
 幸せの絶頂にあった俺達だったが、事態は急転直下。帰国中のヨルカの両親からアメリカ引っ越しの提案!? ヨルカは当然猛反対しているが、アメリカ行きを巡っての親子喧嘩が続いている……。
 俺達はただの高校生だ。だけど、この“ラブコメ”は一時の遊びなんかじゃなくて、一生をかけた真剣な恋愛だ。
 ハッピーエンドを勝ち取るため、二人の本気を伝えにいこう――。恋人になってから始まる両想いラブコメ、完結!

この両想いラブコメが完結まで駆け抜けたことがそもそも感慨深いです。

ときには想いがすれ違うことや他の異性からの好意をきっかけに関係性に亀裂が生じたり、紆余曲折あって結ばれた二人の想い。
文化祭での後悔のない公開プロポーズで堂々の公認カップルとなり、いよいよ残すところはプロポーズ&結婚までの道のり。
恋愛において二人の男女が結ばれるまでのプロセスが全てこの物語に集約されていて、ヨルカファミリーと御対面するシーンは「絶対にこの人と結婚するんだ!!」という思いの丈のこもったやり取りに二人の深い愛情が感じ取れました。最高のバカップルです。

これだけキラキラした青春を過ごす主人公たちを見ていると、灰色の青春しか送ることのなかった人間にとってはお腹がいっぱいになるくらい甘いラブコメ作品でした。それでも作品として完結まで走り抜けるまでの軌跡で描かれてきた二人の青春の日々と結末が詰まった作品となっていて、個人的にも好きな作品です。
まだ読んでいない人はこれを機にぜひとも手に取っていただきたい作品です。