働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

冴えない僕が君の部屋でシている事をクラスメイトは誰も知らない3(完結)

《あらすじ》
遠山佑希と高井柚実のセフレ関係を知った上原麻里花はその驚きを乗り越え恋のライバル宣言をした。高井と図書館デート、上原とオープンキャンパスとやや後ろめたくも充実した夏休みを送る。遠山は、このままの曖昧な関係ではいられないことを自覚しつつも明確な答えが出せずにいた。そんなある日、高井の姉・伶奈の誘いで急遽沖縄へ旅行することになった3人。それぞれの気持ちに誠実に向きあうと決めた遠山は最終日に3人だけで無人島に泊まることを提案する。3人しかいない空間で一夜を過ごして辿り着いた答えとは!?ちょっぴり生々しい青春ラブコメ堂々のフィナーレ!

遠山佑希と高井柚実は周囲に決して打ち明けることのできないセフレの関係。
上原麻里花は遠山佑希に好意を抱いていて、学校での誹謗中傷から救ってもらったことをきっかけにさらに好意を寄せるようになる。
そんな三人の関係性は高井柚実と上原麻里花の想いが膨れ上がるにつれて一人の男性をめぐる答えの見えない恋模様へと発展していき、混迷を極めていきましたけれど三人なりの妥協点へと導くことができて、物語としても腑に落ちてなおかつ登場人物たちの間に平穏を取り戻す姿が見れて一読者としても読後感の良い終わり方だったと思いました。

セフレの関係から始まったヒロインとの背徳的な恋愛とクラスで人気者の陽キャギャルとの正統派な恋愛のハイブリッドな青春ラブコメが繰り広げられていて、「これ以上ヒロインたちの恋愛バトルが長引くと主人公共々破滅する未来が……」くらいに一寸先は闇を越えた暗黒な一面のある内容でした。
そう思うと、スパッと今回の沖縄旅行をトリガーに3人の関係性を一つの形にまとめられて良かったです。

すっごく面白い作品でした。完結済みなのでぜひとも読んでもらいたい作品です。


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