働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

精霊幻想記 25.私達の英雄

精霊幻想記 25.私達の英雄 (HJ文庫)

《あらすじ》
セントステラの勇者である千堂貴久が出奔し、死線を超えた夜。
貧民街から上がる煉獄の炎を呆然と見つめていたガルアーク王城の面々のもとに、突如として投下されたのはレイスが差し向けた神造兵器のゴーレムだった!! その圧倒的な戦闘能力にアイシア以外はまるで歯が立たず、焦り恐怖する一同。だがその場において平然とする少女がひとり――
「さあ、分岐した未来の帳尻を合わせるわよ」
微笑む彼女の導きにより忘れられた英雄が今、戦場へ帰還する!!

【超越者】として人智を越えた力の先に定められた神のルールで、セリアを含む極々限られた人間にしか存在が認知されなくなり、リオを慕う人たちとの平穏な日常がいったいいつになったら戻ってくるのか……。
勇者エリカとの激闘を境に一変したリオの日常が何巻にわたって続いてきたのかもはや把握できていませんけど、とうとう胸のつかえがとれる結末に至ってホッとしました。
リオ、アイシア、ソラを取り巻く前世との関わり。各国に呼び起こされた勇者の存在、そして物語のカギを握る存在としてセリアや美春も浮上してきて、新たなステージへと物語が進展してますます深みが増してきたように感じられました。
今回はこれまでにないくらいの強敵の存在で苦戦を強いられる場面でしたけれど、リオ、セリア、アイシア、ソラたちの視点で刻一刻と迫る危機を前に全員の奮闘がひとつの戦局に集約していく展開が最高に盛り上がる内容でした。
シリーズ25巻という長編ファンタジーですけれど、いまだなの飽きることなく楽しんでいます。これから先の物語も楽しみにしています。

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