働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

地下鉄で美少女を守った俺、名乗らず去ったら全国で英雄扱いされました。3 (完結)

地下鉄で美少女を守った俺、名乗らず去ったら全国で英雄扱いされました。3 (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
君の「本当のヒーロー」になる――二人の距離が一気に縮まる夏休み編

体育祭の騒ぎも落ち着き、夏休みが迫る頃。ひなみに怪しい影が迫ろうとしていた。
SNSでストーカーらしき人物を見つけた涼は、彼女を蔭からこっそり守る……はずだったのに。
古井さんや友里も加わって、休日のショッピングモールで一緒に映画を見ることになったり、さらには一緒に一泊二日の旅行まで!?
美少女たちと過ごす夏休みは騒がしくて楽しくて、ひなみの笑顔を見ていると、涼の心も妙にざわついてしまう。

そんな中、ひなみと涼にストーカーの危機が訪れる――!

「あなたが私を助けたヒーローですか?」
お人好しヒーローの学園ラブコメ、堂々完結!

前巻の体育祭で登場した偽物の英雄騒動から一転して、『千年に一人の美少女』を標的にしたSNSを通してのストーカー騒動。
一躍有名人となって世間から注目を集めているひなみの近くに危険な男がホイホイ誘蛾灯みたいに集まってくる状況と、彼女のことを常に陰ながら救い続ける主人公の関係性も日に日に核心に迫られる状況を作り出していて、これまで感じていた主人公とヒロインの運命的な出会いから結ばれるまでの物語へと集束していく光景が描かれていて、完結という形を迎えられたことが感慨深い作品でした。
なんというか、ヒーローとヒロインの救う側と救われる側の構図が凄くシンプルで、そんなシチュエーションに欠かせない悪役の存在も凄くシンプルにまとまっていてそれが現代日本×ラブコメテイストで描かれている風に感じました。無駄なくキャラクターたちが立ち回っているので、わかりやすく主人公とヒロインの物語を楽しむことができて、なおかつ悪役からの窮地を逃れたときのスカッとした感じも気持ちが良い展開でした。
個人的にはやっぱり2巻の体育祭のシーンが一番印象的で良かったですけど、まあ無事に完結まで走りきる姿を読むことができて良かったです。

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