《あらすじ》
時を経て動き出す初恋――白熱の体育祭編！大波乱の学園祭は、政近の奮闘 ※本人的には黒歴史!? によってアーリャさんへの大きな追い風となり幕を閉じた。
（もっと私を、私だけを見て。私だけのパートナーでいて） 募る想いを抱きながら、アーリャさんは政近と共に次なる行事・体育祭に向けて動き出す！
そんな中、とある出来事をきっかけに政近は初恋の彼女と接近して――
「アーリャちゃんの気持ちに向き合ってほしい。でも……」
不意に告げられた、マーシャの本当の気持ち。彼女の予想外の本音に政近の心は思わず揺れ動いて！？
大人気ロシアンJKとの青春ラブコメ、体育祭編スタート！
最高のキャラクターデザインで誕生したロシア人ヒロインのアーリャさんとその姉のマーシャさん。
政近の過去と現在が繋がり、幼馴染みのマーシャさんが新たなメインヒロインとして台頭してきて、彼女の気持ちや本音に政近の胸中はかき乱され、そんな魅力的なヒロインたちに囲まれるシチュエーションが最高に青春ラブコメを感じられて凄く良い1冊でした。
一人ひとりのキャラクターの立て方が上手いので、資産家の子息子女が数多く通う学院内で癖のあるキャラクターたちにそれぞれ個性があり存在感を放っているので、にぎやかな体育祭の舞台でも良い方向に働いているように感じられました。
これまでのシリーズを通して随所で見られた選挙に備えた水面下での駆け引きが体育祭の舞台でも描かれていましたけれど、今回も歯ごたえのある頭脳戦が繰り広げられていて、作品全体の印象をグッと引き締める展開でとても印象に残るシーンでした。
なんですかね。政近、アーリャ、マーシャの三人の甘酸っぱいラブコメと先述した体育祭のシーンでそれぞれ最大の見せ場になる展開がとても良かったので、いろんな方面で楽しめる作品でした。
