奇病『DeBS』の治療過程を克服した結果、無自覚ハイスペックラブコメ主人公が爆誕。
かつてのように周囲の人間から迫害される容姿とはおさらば。視線を集める整った容姿へと見違えるように変化して、担当医のヒロインからふとした瞬間に感じ取れるラブコメの波動がさらに勢いを増していてニヤニヤさせられる可愛さがありました。
本格的に治療に入る前は日本の高校を舞台に主人公の生活圏や学校での様子がメインに描かれていたと記憶をしていますけれど、2巻は治療後から経過観察期間を経て帰国するまでが描かれていて、ほとんどは海外で新たに出会った人たちとのエピソードがメインでした。
あえて深くは触れませんけれど、表紙に登場する別の病気で入院を続けている女の子とのエピソードと主人公が抱えていた『DeBS』との繋がりを描いた物語はなかなかに熟考して読ませられる内容でとても良かったです。
死期が刻一刻と近づいてくる人間の胸中や病人を抱える家族と子どもの距離感がとても真に迫っていて心に響いてきました。