そうだな、確かに可愛いな２ - 働きたくない村人のラノベ日記

《あらすじ》
この小説はイチャ甘ラブコメ――彼氏彼女の交際が始まった直後の二人の初々しい日々の記録だ。
例えばこれはある日の放課後、那乃の友人・幾乃原美々華に戒理を紹介するとき。
「桑折は俺にとって、とても……とても大切な人だ。命を賭けて、全力で守りたいと思っているし、必ず守る」
「……」
「桑折? どうした急に黙って」
「……あの……うれしーんですけど……イ、イクちゃんの前だとはずかしーとゆーか……」
「――すまんまた俺は……」
今回も、戒理の無自覚デレに那乃が赤面しまくるだけのお話――かと思いきや、ちょっとしたトラブルや関係の進展もあり……?
那乃と戒理がひたすら可愛い尊死必至なラブコメ第二弾。

ストレスフリーで一切の鬱展開もなく、ひたすらに彼氏彼女の関係になった初々しい男女の嬉し恥ずかしの日常を切り取った学園ラブコメ作品でした。
特筆して『どのシーンが良かった！！』とかもなく、これまでの何気ない日常を『好きな人』と一緒に過ごすことに喜びを感じたり、これからやりたいことを好きな人と一緒にすることで思い出を刻んでいったり。
二人の交際はとっても清く正しい関係を育む一方で、同性の知り合いには恋に関する悩みを赤裸々に打ち明け、好きな人にもっと良い自分を見てもらおうとする涙ぐましい努力が行われている姿などが随所で描かれていて、とっても尊味が深い。
そもそも、表紙のヒロインの笑顔が既に尊い……

これまで数々のラブコメ作品を目にしてきましたけれど、ここまでストレスフリーかつ主人公とヒロインが１対１で関係を築き上げていてルートがひとつしかないイチャイチャラブコメもなかなかに味わい深いですね。