働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 2

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 2 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
Aランク冒険者であるカイゼルは、困縁の相手であるエンシェントドラゴンの討伐に成功する。さらには、自らが義理の父親であることを娘のエルザ、アンナ、メリルに明かしたが、その日常は相変わらずの平穏なものだった。それどころか、娘たちからのアプローチはより積極的なものになっていて―!?そんな折、カイゼルの前に現れたのは、十八年前の冒険者仲間・レジーナ。カイゼルが彼女との再会を懐かしむ一方で、娘たちは新たなライバルの登場に危機感を覚えていた―!?父親を慕う可愛い娘たちと贈る最強父娘ファンタジー、第2幕!

史上最年少のSランクにして剣聖の長女エルザ、冒険者ギルドのマスターを務める次女アンナ、賢者メリル。才能にあふれ可愛い3人の娘に囲まれる充実した日々を過ごす主人公であり元冒険者でもあるカイゼル。
血の繋がらない家族である4人だけど、カイゼルが愛情たっぷりに育てた娘たちはすくすくと成長し全員がそれぞれ優れた長所を持ち、全員が父であるカイゼルへ大好きの感情を隠すことなく態度に表している姿にとても和ませられる作品でした。

しかしながら、平穏な日常を願いつつも全員が街の運用に関わるポジションに近いため常にトラブルの渦中に巻き込まれることに……。それでも、家族がそろって事に挑めばそんじょそこらの軍隊よりも戦力になるといっても過言にならないので、カイゼルが娘たちを連れて挑む冒険がいつもどことなく和やかな雰囲気が漂う。家族間の信頼関係とコンビネーションが窮地に陥ったときにこそ遺憾なく発揮され、かつ強大な敵を前にしても容赦なく勝ちをもぎ取っていくときのカタルシスが心地いい作品でした。
ときどき、家族の垣根をぶち壊して血の繋がっていないことをいいことに男女の距離感にまで詰め寄ってくるラブコメチックな展開もサービス精神があって楽しめる作品になっています。
新刊が出るのであれば今後も是非とも読んでいきたいです。興味のある人には是非とも読んでいただきたい作品です。

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