《あらすじ》
やる気なし、元気なし、覇気なし、ついでに友達、恋人もなし。そんな陰キャラ高校教師・高宮統道の活躍で、最上千裕を取り巻くトラブルは一応の解決を見せた。これでまた、静かな日常に戻れる。そう安堵する高宮だが、そうは問屋が卸さない。高宮へ料理を振る舞うために最上が自宅へやって来たり、隣人の女子大生・斉藤結衣がご飯を食べに来たり。図らずも高宮は、彼女たちと交流を重ねることになる。そして高宮は、またぞろあるトラブルに巻き込まれることになるようで……？
陰キャラ＆ひねくれ教師・高宮統道の残念系ラブコメ、第２幕。
「教師としてそれどうなん？」と思える授業風景、何事に対しても気だるそうにしている陰キャラ高校教師だけれど、彼の根っこの部分にあるやさしさとあけすけな物言いが一部の生徒たちに刺さり慕われ、交流を重ねるまでの間柄に進展。型にハマった教師像から投げかけられる型にハマった言葉よりも、高宮先生の教師らしからぬ言動だからこそ問題を抱える人たちに強いインパクトを与えてワンクッション自分自身に対して考えさせるための思考の空隙を与える。
そんな高宮先生の過ごす日常が陰キャラでひねくれた性格の掛け合いで繰り広げられ、彼を慕う女子高生ヒロインたちとのラブコメテイストの展開がとても特徴的で凄く良い作品でした。
やはり、『主人公＝教師』の目線で過ごす日常というのも新鮮味があって、『主人公＝生徒』とはやや異なる雰囲気がありますね。
もっとも高校教師の元に訪れる女子高生の図にはやや犯罪臭が漂ってきますけれど、真剣交際であれば問題ない（はず）なので、合法的に恋愛関係に至る路線も可能性としてはあるので、まだまだ発展の余地を残した作品だと思います。
続巻がとても楽しみな作品なので、是非とも売れていってほしいです。
