働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

推しの認知欲しいの?←あげない

《あらすじ》
謎の覆面系音楽ユニット『たぶん、きっと、月の下』のボーカルであるderella(デレラ)の正体は、あたし、有真手毬(ありさだ てまり)。
普段は、どこにでもいる女子高生で、しいて挙げるとすれば、あたしには好きな人……うそ、大好きな人、星地春永(せいち はるなが)がいる。彼は、あたしの幼馴染であり、大切な『家族』でもあるんだけど――
「derella大好きだよ~~~~~~!!」
そう……何故かハルはあたしではなく――derellaを好きに。いや、ガチ恋になっていた。もうホントに……どうしてこんなことになっちゃったんだろう。……でも頑張る!! 絶対ハルに――有真手毬を好きになってもらうんだから。
すれ違いまくりのガチ恋ラブコメ、ミュージックスタート♪


ごく普通の男子高校生、星地春永は覆面系音楽ユニット『たぶん、きっと、月の下』のボーカルであるderellaの熱狂的なファン。
ごく普通の女子高校生、有真手毬は覆面系音楽ユニット『たぶん、きっと、月の下』のボーカルであるderellaの中の人。

決して明かすことのできないderellaの正体。
幼馴染みで仲の良い二人がごく普通に学校生活を過ごし、ごく普通に青春を謳歌するなかで『たぶん、きっと、月の下』という音楽ユニットを間に挟み、時にはすれ違いながらも大切な幼馴染みであり、大切な家族としてのたしかな絆がある二人が魅せるラブコメの甘くて感動的な展開がたまらなく素晴らしい作品でした。

derella(デレラ)の正体は親しい相手でも明かすことができない。音楽ユニットとしての活動が手毬の私生活にも影響を及ぼす。それがたとえ、手毬にとって大切な日であっても例外ではない……
“ごく普通の女子高校生として生きる手毬”の姿と“derellaとして生きる手毬“の二面性をラブコメに活かした心理描写なども物語に組み込まれていて、とても悩ましい関係性が描かれていて読み手の心に来るシーンでした。

幼馴染み同士の二人のラブコメがこの先、どんな物語となるのか続きが気になる作品です。


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