《あらすじ》
最強の精霊術師、トゥーラ・クリーズの引退。それはラエス王国中に衝撃をもたらした。
王国の実権を握るべく貴族たちが暗躍する中、ジャックは王太子・エルヴィスと共に闇のブローカー『ビフロンス』との繋がりが疑われる女侯爵ラヴィニア・フィッツヘルベルトの調査を試みる。
しかし彼女の居館『臥人館』では想像を絶する光景が待ち受けており──！
王都に蠢く闇。『九段』の段位を持つ精霊術士たちの胎動。学院を舞台にしたサバイバル戦。
それでも、転生してから培ってきた力を手に勝ち抜いてやる。大切な存在と共に生きるために。
最強が集い、最恐が目覚める、「覚醒点」の第３巻。
――彼女の愛は、神の筋書きさえ殺す。
ーー気づけば、そこにいる。王都を巻き込む陰謀と、黒き影ーー霊王決戦編。
異世界に転生してきた妹の魔の手から逃れ、もう二度と大切なものを失うことのないように同世代の神童たちと鎬を削り力を高め合い力を付けてきた。そして、幼馴染み想いを告げて少しずつ幸せな未来へと歩み始めた矢先に再び妹の魔の手がやってくる。
『予想外の展開！！』『良い意味で読者の期待を裏切った！！』
シリーズ第1巻で登場した妹の猟奇的な行動の数々から想起させられる恐怖と焦燥感をはるかに上回る展開が繰り広げられていて、自分のラノベ史上五指に入るくらいに読んでいて精神的に響いてくる作品でした。
おそらく、シリーズ1,2巻のどちらかでもあったと思いますけど、黒地に白字で構成されたページの超鬱展開が視覚的にも内容的にも一番グロテスクで精神にきます。読んでいて本当に死にたくなりました。
この物語に明るい未来はやってくるのでしょうか。全てが信じられなくなりそうです……。
