“ヴァンパイア”。婚約破棄騒動のすべての元凶にして、パレッティア王国の敵。
その脅威がもう眼前に迫っていることを知ったアニスとユフィたちは、対策を急いでいた。
そこに、東部から「ヴァンパイアを捕まえた」という急報が入る。
駆け付けたアニスたちの前に、永遠を求めるヴァンパイアの長が出現し！？「私はライラナ。世界の全てを私が取り込むことで、永遠の平和を築くのよ！」
「お前の言う幸福は、ただのエゴの押し付けだ！」竜を宿すもの(アニスフィア)＆精霊契約者(ユフィリア)VS最強の吸血鬼(ライラナ)。
人として生きる上での”幸福”とは何なのかを問う最終決戦が、今始まる！
王宮百合ファンタジー、未来を繋ぐ感動のクライマックス！
「そもそも、ユフィに人であることを捨てさせたのは私だから。それでユフィを置いていくなんてことは……考えたことはない。必要なら人間を辞めてもいい。そう思ってる」
精霊契約者となり人智を越えた存在へと至ったユフィ。お互いに愛し合うアニスとユフィであってもいつかは訪れる別れの日。
その身体に竜を宿し人として生きてきたアニスの決断。ユフィと共に永遠を誓い合える想いの強さ。
アニスとユフィがこれまで共に生きてきたなかで育んできた絆の深さが、未だかつてない強敵を目前に決断を迫られる窮地に陥り、過去最高に熱い戦いと思いの丈がぶつかりあう展開になっていて凄く面白かったです。
時には手を取り合って戦い、時にはお互いに愛情表現をして尽くしあう。最高に熱くて女の子同士のイチャつきが病みつきになる百合ファンタジー作品でした。
シリーズ第６巻も安定して面白かったです。続巻が楽しみです。
