《あらすじ》
これは声優ファンの少女、藤井杏奈が、声優「柚日咲めくる」を認めるまでの物語。
「自分より、ほかの声優の方が良い」ファン心が邪魔をして、オーディションで実力を発揮できないめくる。役を取りあわなくて良いラジオを主戦場にしてきたが、声優としての限界が見え始める。
「いい加減、覚悟しないとダメなんだよ」
支え合ってきた相棒、花火の言葉にも動かされためくるは「声優ファン」を卒業するが、目からは輝きが失われて――。
厳しくて口が悪くて、でも本当は誰より優しい。可愛い先輩のために夕陽とやすみも一肌脱ぎます！ 隠しきれないめくるの青春声優ストーリー、NOW ON AIR!
ーー前門のやすやす、後門の夕姫……
推しの声優に囲まれるめくるが可愛い！！
推し活をするめくるが可愛い！！！
推しと一緒に仕事をするときのめくるが可愛い！！！！
兎にも角にも、“声優ファン”の声優・柚日咲めくるの目線で展開される第6巻の舞台裏でのもうひとつの物語といいた感じの内容でした。実質6.5巻に近かったです。
後輩声優に厳しくあたるときのめくるの心境、「自分より、他の声優の方が良い」という思いを抱くめくるの声優のしての生き方、役を取り合う世界で生きていく声優たちのたどる未来。声優に憧れて業界に足を踏み入れた人たちの光と影。
これまでのような、歌種やすみと夕暮夕陽の視点で描かれる物語とは違ったテイストになっていましたけれど、鎬を削る声優業界で生々しく感情がぶつかり合う姿にとても臨場感があって思わず物語の世界に引き込まれてしまう魅力につまった1冊となっていました。
もうメッチャ面白いのでぜひとも多くの人に読んでもらいたい作品です。
