働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

エンド・オブ・アルカディア3

《あらすじ》
 800kmの行軍を成し遂げ、無事〈エラー517〉を克服した秋人とフィリアたち。しかし休む間もなく、彼らの元へ正体不明の“声”が届く。『――たすけて』と救いの手を求めるその人物は、全ての始まりとなったシステム《アルカディア》の開発者にして、秋人たちをここまで導いた《JUNO》だった――。
 救出した彼女の口から明かされたのは、“死を超越した子供たち”の秘密と《アルカディア》完全破壊の方法。全てを終わらせるため、向かうはテレサ社の本拠地、楽園都市・ティーラ。そして《JUNO》の真の目的を知った秋人は、ある決意を胸に最後の戦いへと身を投じる!


『死を超越した子供たち』とテレサ社の間で繰り広げられる消耗戦。
アルカディアの完全破壊を目指すうえで起こる敵対勢力との衝突により、主人公たちの幾度となく訪れる命の危機に瀕する局面の数々。
全てを理解したうえで選んだアルカディアの破壊という決断と主人公たちが目標を成し遂げるまでの間に立ちはだかる強大な敵『テレサ社』との緊迫した戦いの日々と、徐々に明らかとなる『アルカディア』の全貌により物語の核心に近づく様子が最高に熱いSFミリタリーアクション作品でした。

物語が進むにつれ「なるほどそうだったのか……」と感じる事実と、「えっ、この先どうなるの?」という伏線に対する期待感の塩梅が良く、限られた戦力のなかで成功率の低いミッションに命懸けで挑まざるをえない主人公たちの葛藤や苦悩が色濃く描かれていて、手に汗握る展開が良かったです。


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