《あらすじ》
ロンディニア魔法学園に入学後、冬に開催される学園祭のパフォーマンス大会で優勝したり、復活祭のダンスパーティーで男友達のマルカムと踊ったり、と慌ただしくも楽しい日々を送るアルスタシア家の娘・フェリシア。そんなある日、一大イベントであるラグブライの公式戦が開催され、フェリシアはスタメンで出場することに。競技場の控室で休憩している彼女の元に両親を誘拐した手紙が届く。すぐに二人を助け出そうと指定された場所に向かうのだが……。元悪役令嬢の少女が偉大な魔導師を志す学園ファンタジー、第二幕。
マーリンに師事する主人公・フェリシア。一介の魔法学園生徒の範疇を越える能力の高さが学園で起こる様々なトラブルを真正面から打ち砕き、男女問わず天然たらしで好かれるスーパー主人公ムーブが最高に痛快で面白かったです。
それでいて、『魔法』の深淵へと近づくにつれて『魔法』の奥深さと底知れなさを感じさせる描写と『魔法』が持つ可能性の片鱗を仄かに匂わせるところにが、「この先はいったいどうなるんだろう……」とワクワク感を刺激して楽しくさせてくれるところが最高でした。