《あらすじ》
白河白亜。中２、名家の長女、中学生ばなれしたスタイルで可愛い。そして僕・灰瀬譲に出会って即プロポーズしてきた変な女の子。
白亜の恋愛は本人曰く、“猛スピード”。一緒に学校をサボリ、僕の家に上がり込み、その次にはご両親にも挨拶。あっという間に僕らの関係は進んで――だけど僕は、白亜のことを何も知らないのかもしれない。
ハシャぐ白亜の笑顔、時折見せる陰のある表情、そして結婚するまでキスは禁止。その理由を僕は知らない。
「キスしたら許嫁のお話はおしまい。私のキスは特別だからね」
許嫁として始まった関係だけど、好きになってもいいですか？
出会って即プロポーズ。全てに白河白亜の恋愛は猛スピードで主人公との関係性は進めんでいく。
お互いのことはほとんど知らず、ただ恋人らしい振る舞いを続けて形から入っていく二人の青春から感じ取れる『ラブコメらしさ』
そんなある種の固定観念がありましたけど、物語が進むにつれてお互いのプライベートも少しずつ明らかとなっていき、即断即決がデフォルトとなっている二人の恋人ライフから漏れ出る違和感をきっかけに核心へと迫っていく。
ありふれたラブコメかと思わせておきながら、しっかりとキャラクターにドラマを盛り込んで物語に深みをもたせて楽しませてくれる作品へと昇華していて、すごく面白かったと思いました。
主人公とヒロインがイチャイチャするやり取りを楽しむだけでなく、そこに＋αした魅力が付随しているのは作品としても個性に繋がると思うので、個人的に凄く好みの作品でした。
